2025年2月25日火曜日

早春は遠くない

    〽春は名のみの風の寒さや~ などと歌いたくなるが、1936年(昭和11年)2月26日=226事件の東京は大雪だったから、この寒波も腰を抜かすほど珍しいことでもないようだ。 

 近頃は天気予報の精度が上がって雪の予報のシミュレーションがテレビに映されるが、いつもいつも北朝鮮の東海上の全く同じような場所から雪雲が発生しているのが興味深い。
 朝鮮半島東部を北上した対馬海流(暖流)がシベリア高気圧の北西風に水蒸気を供給して、ここが我が国の日本海側の豪雪の発生源になっているらしいことが素人目にもわかる。この場所よりも東北方面の海上は北朝鮮寒流で、大きな雪雲の発生源ではなさそうだ。

 そして福井嶺南敦賀地方から北陸本線に沿って米原・伊吹山をこえて大雪が降ることはご存じのとおり。
 「大野伴睦が進路を変えたから東海道新幹線は弱点を抱えた」という恨み節もあるが、この豪雪が滋賀、京都、大阪の命の水がめ琵琶湖を維持し、濃尾平野の農業を支えている。
 幸いというか、京都最南部のわが地方にはほとんど雪は降らない。
 子どもたちには可哀相だが、高齢者にはありがたい。

 それはさておき草木も春を待っている。
 赤旗日曜版に載っていた牧野記念庭園学芸員の田中純子さんのエッセイによると、「植物採集行進曲」というのがありその5番の歌詞は牧野富太郎博士の手になるものだと書いてあった。
 「草木可愛(かわい)の心をひろめ 愛し合いましょ吾等(われら)同志 思い遣りさえこの世にあれば 世界や平和で万々歳」という。ああ世界中の為政者に教えたい。そして私自身もこのような大きな心を忘れないように。
 春は遠くない。
 この原稿、23日の日曜日に書いた。24日も吹雪の一日だった。25日は暖かくなるようだ。

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