2024年9月4日水曜日

茗荷の花

    歳のせいか昼間はよく昼寝をするのに夜はすぐに目が覚める。
 母の介護をしていた頃はその「昼夜逆転」に弱ったが、だんだん自分がそれに近づいているようだ。
 それと共にNHKラジオ深夜便(23時~翌朝5時)と馴染んできたが、その、朝方の番組終了間近に、その日(つまりその朝から始まる日)の『誕生日の花と花ことば』が紹介される。
 9月2日(朝)聞くともなく聞いていると、その日のそれは「茗荷の花」というので少し驚いた。
 1年365種の花があるのだから変わった花があってもおかしくないが、茗荷の花とは。
 「お誕生日おめでとう」と言って「茗荷の花束」を・・というシーンを想像して笑ってしまった。

 「花ことば」というものについて私は無知に近いが、「茗荷の花ことば」は「忍耐」らしい。茗荷がなぜ忍耐に通じるのかの論理は知らない。
 転居してきたズーッと以前からわが家にそれは生えている。誰から苗を分けていただいたのかも忘れた。
 非常に強い草花だから下手をすると庭中が茗荷畑になってしまう。だから何回も引っこ抜いて捨てたのだが残した群れが今もある。
 ほんとうは湿った日陰がよいらしいが、そういう場所に茗荷が増えると経験上蚊の楽園になる。で、けっこう乾燥した場所に放ったらかしにしてあるのだが、適当に美しい花が咲く。といっても根っこの周辺で咲くものだから目立ちはしない。

 「花が咲くと花芽はもう食べられない」とよく書いてあるがそんなことはない。よほど経過しないとスカスカにはならないから、開花(一日花)数日なら花芽をとる。
 洗ってサッとお湯にくぐらせて甘酢に漬けると鮮やかなピンクに発色する。
 本を読むと茗荷を食べるのは日本人だけだとあるが、そういう意味では私は愛国者である。

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