先月、野田ふじ巡りの遠足に行ったことは以前に書いたが、その日、ガイド担当のUさんが立派なテキストを作ってきてくれて、その中で「牧野富太郎は、蔓(つる)が右巻きを「ノダフジ」、左巻きを「ヤマフジ」と決めた」と教えてくれた。
ところが私は、折角の機会にそれを実際に確かめもせずに帰ってきて、後日Uさんと語らうと、牧野説の右巻き、左巻きの言葉の定義には多くの異論があり、最新の文部省の説では左右が反対になっているとのことであった。
そんなことで、わが家の朝顔(西洋朝顔)を確かめてみた。それは写真のとおり、私の見た正面では左から右に伸び、支柱に対しては左に回り込み、根のほうから見れば時計回り(右巻き)で螺旋状に伸びていき、それを上から見れば反時計回り(左巻き)にも見える。この場合、問題はどこから(視点)見るかであろう。
そして私は「朝顔は左巻き」と昔から信じていたが・・・。
同時に、普通のネジは起点(頭)から見て右回りで進むから右巻き、「人は右」の交通ルールも起点から進行方向に向かって右、河川も源流から向かって右岸、左岸、・・で、ならば、これは右巻きではないか。(昔は「朝顔は上から見て左巻き」だった)
ただ、北半球の台風の風は見えない上空から見たとして左巻き、さらには運動場(トラック)は見ていて左から右に走るのが左回り、・・・え~い、日本語、しっかりせい。これは植物学の問題ではなく国語の問題らしい。
結論的には、写真の朝顔は、私の正面でいえば左から右へ右肩上がりで成長しているから、普通のネジが下から上へと進むのと同じで答は「右巻き」。あえて言えば「左回り(トラックを想起)の右巻き」だろう。重ねて言うと朝顔は「右巻き」。
それでいうと牧野説は答が反対になっているからノダフジは「左巻き」となるが、遠足では昼食の準備のことなどを考えて勉強もせず未確認のまま帰ってきた。後で気がつくナントカである。Uさん、これで許してください。
洗面台の水の渦巻きを思い出します。
返信削除洗面台の排水の渦巻きはコリオリの法則とは関係なし!というのが正解とされていますが。ひげ親父さん、気象予報官のOBに一度尋ねておいていただけないでしょうか。
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