2024年2月28日水曜日

実にケチな話

   税務申告のことで実にケチなことを書く。
 昨年、浮世の義理で3時間弱の講演をさせていただいた。
 もう20年も離れている分野のことなので断り続けたのだが、たっての頼みでお受けした。
 受けた限りは空疎な講演は出来ないので、それからの資料収集や勉強が大変だった。
 そして原稿を何回も作り直して・・・

 相手先は公的な機関であったから講演料は低額だったが、金儲けのために引き受けたのではないからそれはそれでいい。
 結局、私の「労働時間」を一切除いても、いろいろな必要経費をほんとうに積み上げると考えられないような微々たる講演料が振り込まれた。重ねて言うがそれはいい。

 で、税務申告である。
 必要経費の領収証などはないし、面倒だから必要経費は鉄道料金の交通費だけで申告した。
 そうしたら、今はパソコンで税額がすぐに計算できるから、ちょうどある種の基準の上だったのだろう、この講演料のお陰で税額がポンとアップした。このほんのわずかの講演料を「収入」に乗せなければ税額は低くなる。
 といってもケチな額なのでそれはそれでいいのだが、例の自民党議員の裏金である。
 全国商工団体連合会の試算では、自民党が行なった聞き取り調査の不記載額5億7949万円を基にすべてが課税対象になった場合、重加算税を含めて総額1億3533万円に上ると報道されている。

 それに比べれば私の場合は実にケチな額であるが、その税額が他の保険料などに跳ね返るから年金生活者には無視できない。というか、感情が許せない。

 ということで、この国はいつの間にこんな不正義な国になったのだろうと怒っている。
 そして、さらなる悪人どもは話題がそれたことをよいことに、この機に憲法改正の作業突入を計っている。

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