その中で「日本人の起源説もゲノム解析で大きく変わってきた」との話題が盛り上がった。
人種としての起源論は文化としての日本民族論ほど興味はないが、この話題は密接に結びついている。
そして面白いことに、縄文人も古墳時代人も現代日本人も周辺諸国の人々とは相当離れているというのも可笑しい。
これは、1949年に江上波夫氏が提唱を始めた「騎馬民族による征服説」と符号が合ってくる。
この説は、その後の歴史学者や考古学者からはほとんど支持を得ていないが、非常に魅力的で説得力もあると私は思っている。
奈良公園には、シルクロード交流館がありそこには江上波夫コレクションが寄贈され展示されていたが、今は廃止されている。私は度々足を運んで楽しんでいたので廃止には怒っているものだ。
さて日本の支配層は、明治18年の脱亜入欧論以降アジア諸国・諸民族を蔑視してきたから、その思想を引きずる日本会議や安倍派に代表される右翼には「万世一系の天皇に繋がる古代の大王がアジア大陸から来た」との論は生理的に受け付けないのだろうが、世界史を俯瞰すれば「日本列島だけが純粋培養の単一民族」と考える方がおかしくないか。
とりあえずは江上波夫氏の「騎馬民族による征服説」は読み直した。これはKADOKAWAの 『発見・検証 日本の古代Ⅱ 騎馬文化と古代のイノベーション』 に収録されている。
新司逝きはるけき荒野に寒昴
年賀状に楽しいのがあった。「韓国の遺跡で多くの弥生人遺伝子を発見のニュースが最近気になっている」「韓国の古墳を訪ねてみたい」という主旨のことが書いてあった。そんな話はこれまでしたことがなかったが、何か話が弾みそう。・・・年賀状だけのお付き合いになっていても年賀状はいいなあと感じたお正月でした。
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