2023年1月23日月曜日

キボウの年

   今年はキボウの年である。
 私はいわゆる戦後民主教育の下で小学生だったから、「これからは因習などに絶対囚われてはいけない」と固く教えられたので、干支(えと)などはハナから覚えようとしなかった。
 ところが長じて古代史などを学び始めると、日本書紀をはじめとする史料が全て「十干(じっかん)十二支」で記述されていて、とっさには頭の中でいろいろな計算ができず大いに弱っている。

 子丑寅・・の十二支はとりあえずクリアしても十干は甲乙丙丁までである。そこで自分自身のために十干を書いておくと、甲(きのえ・こう)乙(きのと・おつ)丙(ひのえ・へい)丁(ひのと・てい)戊(つちのえ・ぼ)己(つちのと・き)庚(かのえ・こう)辛(かのと・しん)壬(みずのえ・じん)葵(みずのと・き)である。

 そして今年は、「癸卯(みずのと・う)なので、壬申の乱とか戊辰戦争のように音読みで行くと、『キボウの年』となる。

 なお十と十二の最小公倍数は六十なので60歳で元の十干十二支に還って還暦というのはよく知られている。

 この十干十二支は日にちにも用いられており、甲子(きのえ・ね)から始まって癸亥(みずのと・い)まで数えるので、60日で甲子に還ってくる。
 私は小学生で父が存命の頃は、この甲子の日には大黒様の掛け軸をかけて赤飯(赤ご飯)を供えていた。どういう信仰だったのかは今ではわからない。ご存知のお方は教えてほしい。
 ちなみに甲子園球場は甲子(きのえ・ね)の年(大正13年)に完成したので甲子園。これは余談。

 ということで、癸卯=希望の年とすべく、統一地方選挙などでは日本共産党の前進に微力を尽くしたい。もちろん、大阪府知事には「たつみコータロー」だ。

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