2023年1月9日月曜日

書の世界

   昨日は奈良公園の興福寺を歩いたことを書いたが、なぜ奈良公園に行ったかというと、けっこう大規模な「書」の展覧会があり、文科大臣賞を受賞した孫の夏ちゃんの書が展示されたからである。

 子ども達の「書」はほんの少しで、圧倒的には大人の大作ばかりだった。

   私たち夫婦はというと全くの門外漢で、作品の最後に氏名(号)があって「出」という風な感じの文字で〆られているのを、「出はおかしいなあ」「画で、書いたということだろうか」などと言いあい、結局大先生らしき人に尋ねて、それは「書」で「書く」と読むと教わった。

   それはさておき、かつて琵琶湖の湖西の安曇川で、(高島)虎斑石(こはんせき)という石が採られ、それを手作業で彫って硯を作る産業(技術)があり、知人の父上がその名工であったので、書からは遥か縁遠い身ながら手に入れた硯があった。

 もちろん、今は夏ちゃんにプレゼントしている。あえて言えば、そのことで万分の一ほど祖父ちゃんも貢献したことにならないか。

 ネットに虎斑石の硯作りの写真があったので貼っておく。
 彫刻刀の親玉みたいな鑿を肩あたりにあてて、上半身の力で彫るものである。

1 件のコメント:

  1.  高島虎斑石の手彫りの硯、悪筆この上ない身には過ぎたる硯でしたが、ようやく落ち着き場所を得たわけです。

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