写真の本は職業生活の現役であった頃、疾病の業務上外について考える上で参考にしようとに買ったものだが、コロナ時代以前に読んでいて悪くはなかったと思っている。
もっと言えば、この本は読み返してみるとコロナ時代を予測していて、もっとしっかり読んでおけばよかったと反省している。
そんなもので、この土曜日、第5回目のコロナのワクチン接種を受けてきた。
ファイザーやモデルナのワクチンを詳細に検討した訳では全くないが、総論として、ワクチン接種でウイルスに対抗しようという理屈は正しいと考えているからだ。
さてさて、14世紀にヨーロッパの人口の3分の1を奪ったペスト大流行の際、患者の世話をしたり死体の始末をした修道僧の中に、ペストにかかっても症状が軽く済んで、その後二度とペストにかからなかった人たちがいた。「神の恩寵(おんちょう)を授かった人たち」とあがめられたという。
18世紀に天然痘が大流行したときも、なぜかその惨禍から免れていた人たちがいた。
牛痘という牛の伝染病にかかったことのある乳搾りの女性たちだった。
「織田がつき、羽柴がこねし天下餅」を真似すれば、「ジェンナーがつき、パスツールがこねしワクチン餅」の誕生物語のことである。
…ということで、私はワクチン陰謀論には組せず、第5回目を受けてきた次第。
この本は、「21世紀のペストは必ず来る」「その病気が何であるかは誰も知らない」と書いている。それをわれわれは現実に見ているのだ。だから、この現実を記憶し記録しておこう。
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