アベといいスガといい、政府与党は嘘つき政治家ばかりかと思ったが、中にはこんな正直者もいた。
■ 自民党の河村建夫元官房長官は31日、「五輪で日本選手が頑張っていることは、われわれにとっても大きな力になる」「五輪がなかったら、国民の不満はどんどんわれわれ政権が相手となる。厳しい選挙を戦わないといけなくなる」と語り、東京五輪で日本代表選手が活躍すれば、秋までにある次期衆院選に向けて政権与党に追い風となるとの認識を示したと報じられている。■
落語「禁酒番屋」ではないけれど、この正直者めが・・・・。
このように、政権が国民の批判をかわす手段としてスポーツを利用するのを「スポーツウォッシング」(スポーツの喧騒で洗い流す)という。そういう概念(言葉)が存在していることを先日知った。河村発言と併せて忘れないでおこう。感動や熱狂の裏にはこんなこともある。
問題は、彼らの意識の中には、入院できずにたらいまわしにされている庶民、他の重病でも手術等が延期されている庶民、不幸にして亡くなった庶民の声が届いていないということだ。自宅療養だと? 入院拒絶でないか。
さて、アインシュタイン博士の特殊相対性理論では時間は平等ではないが、そういう高邁な議論をするつもりはない。普通には、金持ちも、権力者も同じ時間を過ごし、大抵は100年も生きられない。だから「時間は平等である」と言われている。しかし先日も書いたが、小中高校生の1年は成人の1年以上に貴重なような気がするがどうだろう。老人施設に入居されている方々がご家族と触れ合う時間もそんな気がする。
この1年半でいうと、ご家族と手を擦りあう機会もないまま逝かれた方々も多い。そういう人々の心を思うと、オリンピック施設内の感染者数は「想定内だ」とか、全国から看護師を動員して反省がないということに怒りを覚える。
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