ツグミは春になると北へ渡ってしまうので、昔の人は「あの鳥の声が聞こえなくなったなあ」「きっと口を噤(つぐ)んでしまったのだろう」と思ったらしい。
先日トランプの言いなりになって安倍内閣は、一切の国会審議を経ることなく中東へ自衛隊を派遣した。
中東には先に掃海母艦を派遣しているが、去年の10月の航海日誌を共産党穀田衆議院議員が提出させたところ、写真のとおり10月24日分約1日分が黒塗りで提出された。
黒塗り部分の最後には「解散、通常航海直(ちょく)とする」と記載されているから、黒塗り部分は通常航海ではない、微妙で緊張した状況があったに違いない。
ずばり、イラン軍(革命防衛隊)との一触即発が疑われる。
しかし、自衛隊という「軍事組織」がシビリアンのコントロール外で、紛争地帯に派遣され、一触即発の行動に直面し、それらが一切国会にも明らかにされないこの国とはいったい何だろう。
戦前の大人たちに「どうして反対しなかったのか」という疑問があるが、このように何も知らされないまま既成事実が積み上げられ、ついには犠牲者が生まれ、一人一人は友人であった戦友のため、あるいは親族のためと憎しみ(あるいは自分なりの意味付け)を抱いて戦場に散ったのではなかったか。
ツグミよ口をつぐむな! 我々もまた。
春雷やホルムズ海峡の自衛艦
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