数え年13歳の旧暦3月13日前後に虚空蔵菩薩にお参りする。
京・大阪あたりの行事というが他県ではどうだろう。
私が数え13歳のときには父は既におらず祖母と一緒に確か谷町9丁目のお寺に行ったと記憶しているから太平寺だったのだろう。その年の秋に祖母は他界した。
数え年だから1~3月生まれの者は1学年下の者と一緒になる。
多くの成人式もそうだったが、もひとつ面白くなかった記憶がある。
そんなもので、息子や娘には十三まいりはしなかった。
だいたい13歳の子が親に連れられてお寺参りしても楽しくなかろう。
ところが現代は十三まいりが再び流行っているらしい。特に女子。
レンタル着物業界の戦略とインスタ映えがマッチングしたようだ。
まだ戦後と言われていた時代に経験した者としては隔世の感がある。
1~3月生まれのことを俗に「得生まれ」という。
正月に歳をとる数え年と学年の差でいうと、1年早く卒業して稼いでくれて親が得をするとか、1年早く学校に引き取ってもらって親が得をするとか諸説あるが、特に低学年の頃は体格や体力でおよそ1年の差は小さくなくあまり得なことはなかった。
歳をとってからは同学年の多数が「今年は還暦や」「古稀や」というのに「こっちはまだまだ」と得をした気分になっている。
ただ「50越えたら順不同」というから得も損もない。
今読んだ本は頭に残らずも十三まいりの景色は浮かぶ
0 件のコメント:
コメントを投稿