2月11日は建国記念の日という祝日である。
日本書紀神武天皇の巻に「辛酉年春正月庚辰朔、天皇橿原宮に卽帝位。是歳を天皇の元年と爲す。」とあり、これが西暦の紀元前667年の2月11日だから建国記念の日というのであるが、明治13年までは教科書ですらが「神代ばくたり、遂に知るべからず」といっていた。
それが明治14年に小学校教則綱領が定められ、19年に教科書の検定制度が始められると、神々の話が史実になり、現天皇が現人神になった。
同時に、庶民は1銭5厘の赤子となり、戦場で死に、アジアの人々を殺し、ヒロシマ、ナガサキ、オキナワ、外地や内地の都市で多くの市民が死んでいった。
今日はそういう近現代史を振り返るための祝日と考えなければならない。
そしてその鏡で現代を照らす日である。
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