伏見稲荷にお詣り(遊び?)に行ってきた妻が「外国人観光客でいっぱいやった」と言って帰ってきた。
すでにテレビなどの情報でご存知の方も多いだろうが、400万件以上の観光地や宿泊施設を紹介している世界最大の旅行クチコミサイトのトリップアドバイザーが「外国人に人気の日本の観光スポット2014」でここを日本一にあげている。
妻の報告はそれが全くの誇張ではなかったことを物語っている。
世界文化遺産「古都京都」の中からも外れているのに、清水寺や金閣寺を抑えての堂々日本一を実現させた主役は千本鳥居で、その個性的な風景がネットで世界に紹介されているかららしい。
世は情報化社会である。ネット社会である。だからその中で紹介されている飲食店『祢ざめや』も外国人であふれかえっていたという。
ところで、その『祢ざめや』という屋号は、秀吉が母の病気の快癒のため朝早くに詣でた時に既に店を開けていたところから秀吉が感心して与えた屋号と言われ、その上に『祢々』さんの祢の字を与えたものとか。
しかし、数年前の初詣に行ったときには名物の雀の焼き鳥は『祢ざめや』にはなく、全て「うずら」になっていた。今回もそうだったらしい。
で、ネットで紹介されているウナギのかば焼きに外国人が集中していたと。う~む。いつの間に雀が鰻に変身したのか。ネットは千年の文化をも容易く覆す。
私としては外国人に伏見の伝統を知ってもらうためには『祢ざめや』に雀が無くなったのは少し寂しい。ゴマメの歯ぎしり・・・。
結局、妻たちは違う店で雀を食べ、私への土産に一羽持って帰ってきてくれた。
その雀をいただいて、稲荷の神に本年も半坪農園の農作物の豊かなことを心の中で祈った。
私は北国北海道の住民。雪と寒さに閉ざされた冬は、雀たちにとって命がけの越冬なのです。庭先のつつじの小枝に鈴なりになってこちらを見つめて餌をねだる雀たち約50羽に、朝、昼、夕と、敷き石の雪を払いのけて餌を撒いてやります。ガラス戸越しに僅か1メートルばかりのところで無心に餌をついばむ雀たちを見つめながら、春まで無事過ごしてくれよと願うばかりです。この雀たち、春から秋にかけて菜園の害虫駆除を手伝ってくれます。
返信削除「その雀をいただいて、稲荷の神に本年も半坪農園の農作物の豊かなことを心の中で祈った。」とおっしゃる。
何とまあ身勝手な文化なのでしょう。
鳴き雀さん、コメントありがとうございます。
返信削除さて、伏見稲荷は近頃では商売の神様になっていますが、そもそもの主祭神は穀物の神様なので秋の稲の敵雀を食べて豊作を祈るというのが、この地の身勝手な文化です。ご容赦ください。
こういう土俗の信仰や風習・しきたりは身勝手であったり、猥雑であったりしますが、私はそういうものにも少し親近感を覚えるのです。
わが家のベランダの雀も冬場だけ朝ごはんをあげています。パンの耳を細かくちぎって撒いてやると12~3羽がすぐ飛んできます。どこで見ているのか可愛いものです。今年は未だチョウゲンボウはやって来てません。しばらくは雀も安心でしょう。
返信削除可愛い雀のコメントばかりで「美味しそうですね」とのコメントはない。
返信削除はい。