山背(やましろ)だより・・・京阪奈の狭い範囲の役にも立たない些細な日常を綴っています。・・・(お気軽にコメントください)(匿名で記載し本文に名前を入れる方法も簡単です)。 スマホの場合は、最終ページの「ウェブバージョンを表示」をタッチして、ウェブバージョンの右にあるアーカイブで年月をタッチしていただくと以前の記事を読んでいただくことができます。ウェブバージョンの最終ページの「前の投稿」で遡ることも可能です。
2013年8月19日月曜日
盆踊り雑感
先日、実母がお世話になっていた老人施設で夏祭り(盆踊り)があった。
家族会としてお手伝いさせていただいた。
その準備の会議のとき、私は「入所者に踊ってもらおう。」と何回も大きな声で提案した。
というのも、会場はあまり広くなく、入所者はほゞ100%車椅子だからで、これまで、どうしてもスタッフの盆踊りを鑑賞する感じで終わっていたからである。
そして、何年か前の祭りの後、私が母や周りの方々に「踊りたかったねえ。」と呟いたとき、意外なほど多くの方々から「踊りたかった。」と聞いたからである。
だから、手が動かなくてもよい、車いすに座ったままでもよい、それでもできるだけ多くの入所者に車椅子のまま廻ってもらおうと会議で呼びかけた。
そうして、家族会の役員が率先して車椅子を繰り出した。
結局は、盆踊りの止まって踊るタイミング、歩いて少し回るタイミング、前進方向や中心向けになるタイミングに合わせて車椅子を押したり曲げたりしただけだったが、ほんとうに喜んでもらえた。盆踊りの力はすごいものである。
現在義母の入所している施設の大規模な盆踊りは9月である。小規模なのはこの間もあった。
義母はここでは手足が比較的丈夫な方である。
そして、炭坑節が好きで、盆踊りでは「自分は期待されているんだ。」と信じて疑っていない。
私たちも、「もうすぐ盆踊りやねえ。」「しっかり踊れるようにリハビリしとかな。」と励ますのが相乗効果を発揮している。
我が家に外泊のときも練習するのだが、ノリ過ぎて興奮しすぎないようにバランスをとるのが難しい。
農家の娘に生まれ、ただひたすら働き続けてきた人生である。
どこで憶えたのかも不明なのだが、唯一の趣味の炭坑節は今では救いになっている。
孫がやって来た。
レコードプレーヤーのようにお父さんのスマホの動画を再生して盆踊りを踊り始めたのでびっくりした。
もちろん、何となくそれらしく手足を動かしているだけだが、それでも間違いなく盆踊りだった。
参加した近所の盆踊りが相当気に入ったらしい。
そして、祖父ちゃんも祖母ちゃんも一緒に踊れと執拗に腕を引っ張った。
結局、祖父ちゃん祖母ちゃん、お父さんお母さんが踊る輪の中で孫が踊り、見事な盆踊りの雰囲気が出来上がった。
何回も何回も再生して孫は終わるのを許さず、江州音頭に付き合わされた。
どうしてかは知らないけれど、盆踊りは強烈に楽しい体験だったようである。
今では祖母ちゃんといっしょに「〽つきがでたでた~」も歌い踊っている。
よくテレビの「お母さんといっしょ」などで、いろんな振付つきのダンスや歌をやっている。
孫はそんなのも好きではあるが、このホンモノの盆踊りは格別だったようだ。
思うに・・・、幼児だってニセモノよりもホンモノが好きなのだ。
そんな瞬間を発見した時にビクッとすることがある。幼児をなめてはいけない。
「お坊ちゃまお嬢ちゃまさあ踊りましょう。」「できるかなあ。」というのんよりも、「よいとよんやまっかどっこいさあのせえ」という妖しい江州音頭の方がホンモノだと孫には判っているのである。
それは、テレビの中の作り笑顔以上に、その場の大人たちが楽しそうな顔だったからに違いない。
久しぶりの爺ばか日誌、楽しく読ませていただきました。
返信削除爺ばかの中にも孫の成長を冷静に観察しようという爺ちゃんの愛情が伝わってきました。
先日長男一家が帰省した際、孫の動画のCDをくれましたが、
その中に「さよなら原発、3・10関西2万人行動」の横幕のある舞台の中央で、マイクを持って赤い手拭いを頭に巻き、サングラスをかけロック調の歌を絶唱している5歳の兄ちゃんの動画がありました。パパも知らぬ間に主催者と交渉して歌わせてもらったようです。この話を聞いて、爺ちゃんもちょっと嬉しかったです。
和道おっさん、ありがとうございます。
返信削除それにしても、清志郎、晃司ばりのロック小僧のCDに祖父ちゃんが顔を崩している姿が目に見えるようです。3.10にそんなのがあったのですね。
記事ではサッと書きましたが、まだ十分に会話もできない幼児が、机上のスマホを操作して写真やムービーを自在に操るのは嬉しいような恐ろしいような気がします。
幼児がテレビの幼児向け番組の体操やダンスを覚えたからといって驚きはしないのですが、一夜の江州音頭に魅せられたというのが第一の驚きです。
返信削除〽ちょうちょちょうちょ 〽さいたさいた 〽ぶんぶんぶんはちがとぶ と同等に〽つきがでたでた(これは炭坑節) と歌うのもちょっと不思議な驚きです。
そこで「幼児をなめたらあかん」と思い至り、すべからく「ホンモノを提示すればその内に解ってもらえるに違いない」との悟りを得たのです。
孫の夏ちゃんがお母さんの実家に行っていたのでしばらくぶりで会ったら・・・
返信削除このブログで妻が、つまりこちらの祖母ちゃんが「月が出た出た月が出たヨイヨイ」と教えたと書いたが、お母さんの実家の祖母ちゃんから「~さぞやお月さん煙たかろサノヨイヨイ・・・スチャラカチャンチャン」まで1番を完全にマスターして帰ってきたので驚いた。知っている歌の中で一番長い歌である。もちろん歌いながら踊るのである。
爺バカは嬉しくて大合唱を繰り返している。