まっちゃまち(松屋町)は大阪の人形と玩具の問屋街で、「ぶらり散歩」が楽しい街である。
どちらかと言うと、夜店(屋台)の景品用の安物の玩具をウィンドウショッピングするのが懐かしくて楽しい。
紙風船と吹き戻しセットなら10円か20円。
そんな中に野菜を包丁で二つに切ることのできる「ままごとセット」のようなものがあったので買ってみた。税込み200円。
帰ってから孫にもできるだろうかと思ってテストをしてみると、野菜の切れ目がマジックテープのようになっていて、それが結構強力なものだから「これはチョット失敗した」と後悔した。
しかし、やって来た夏ちゃんは天才で、教えもしないうちから野菜を包丁で力いっぱい切り始めた。包丁は横に倒れていたが、少なくとも「爺ばか」にはそう見えた。
どうしてこれが包丁で、そして切るものだと判ったのだろう。
「まなぶ」とは「真似ぶ」からきた・・・というのが語源学的に正しいかどうかは知らないが、教育学的にはよく使われる例え話である。
大人の真似をするというのが楽しくて、それが知恵の始まりであるというのは納得できる。
夏ちゃんは食事の時に何回も「・ぱ~い」と言って乾杯を繰り返し、お茶を飲んでは「ぷはぁ~」と言って「爺ばか」の真似をしてくれる。「真似んでいる」のだ。
そう・・・チョット洒落た言葉を選んだ乾杯の音頭って結構難しいものなのだ・・・。
だから、そういう夏ちゃんの乾杯を見ながら、「この子はきっと好い社会人になって洒落た乾杯の音頭をとるに違いない」と夢見てニンマリしている。
私の息子の最初の言葉は「シャーッ」でした。これは新幹線が最速で通過するテレビ映像を見ての物真似でした。次が「じっちゃ!」で、お爺さんを呼ぶ言葉でした。92歳の祖父は遠くに住む孫を思い、今もせっせと手紙を書いているそうです。
返信削除!ひげ親父さん 〇〇大学鉄道研究会出身の英才は「栴檀は双葉より芳し」だったのですね。
返信削除そして矍鑠(かくしゃく)たる92歳の義父さんのご様子に感動しています。
「まっちゃまち」「ろーじ」こんな懐かしいことば久しく聞けなくなりました。
返信削除それにしても見事な爺バカ(失礼!)
!yukuriさん 的確なコメントありがとうございます。
返信削除しかしですね、未来を夢見るのは人間の特権です。
そして、未来を夢見れば、現代に生きている者の義務感や、この時代が犯した罪について有責感を覚えます。