2024年10月31日木曜日

二度目の金木犀

    この夏、新しい扇子を買ったが、扇子はやっぱり広げたときに微かに香った方が良い。
 だが、わが家はどちらかというと「香害拒絶派」で香水などない。
 そこで、店の外までいつもアロマの香りを発している無印良品で「扇子に着けたいが、きつくないのはないか」と聞いてみたところ、ルームフレグランスというのを勧められた。
 お勧めはキンモクセイだったが、申し訳ないがキンモクセイはトイレの消臭剤を連想するからと断ってクロモジのそれを購入した。結果、きつい香害はないが微かすぎてほとんど香らない。香害よりマシと納得している。

 その金木犀(キンモクセイ)だが、ブログには載せなかったが10月15日頃に銀木犀と一緒に開花し庭一面に芳香を漂わせていた。トイレの消臭剤などと形容して申し訳ない。秋の庭の素晴らしい土産品である。

 で本題だが、写真は10月31日に撮ったものだが、その金木犀が再び開花した。別の場所のは株の片方だけ開花している。
 慌ててネットで検索してみると、金木犀が二度咲きすることがあるとヒットした。
 理由は十分に解明されていないようだが、気候変動、気温上昇が関係しているように思われる。
 気候危機、ここまで来たか!という感じもするが、とりあえずこの秋は二度芳香に包まれて得をしたようだ。

飲水思源【投稿】

  29日に、わがブログ読者のKさんから次のとおり「井戸を掘った人を忘れない」という原稿を投稿していただいたので感謝してご紹介させていただく。ありがとうございます。

    【投稿】 「井戸を掘った人を忘れない」(飲水思源)という中国のことわざがあります。
 意味としては「井戸の水を飲む際には井戸を掘った人の苦労を思え」ということです。
 今回の総選挙ではまさしく共産党が井戸を掘った人であるにもかかわらず、『芳野連合会長は、連合が支援した立憲民主党が公示前の98議席から148議席、国民民主党が4倍の28議席にそれぞれ大幅増となったことに対し、「共産党と候補者調整をしたり、共に闘ったりした(過去の選挙の)結果を見ると、共闘しなくてもやはり勝てる」「連合としては共産党との関係(解消)の考え方を立憲に説明し、理解をいただいている中での今回の結果だ。それはもう明らかになったのではないか」と持論を展開した。 
 「共産党と共闘しなくても勝てる」。筋金入りの共産党嫌いで知られる芳野氏。衆院選の結果について連合が立憲や国民を後押しした手柄のように満足げに振り返っていたのだが、果たしてそうなのか。
 ■共産党のおぜん立てが無くして立憲や国民の大幅議席増はなし。 
 自民惨敗の最大の理由は、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件だ。  
 芳野氏が大嫌いな共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が202211月にスクープを放ち、神戸学院大学の上脇博之教授(66)が派閥の政治資金収支報告書などを調べて検察に告発したのがきっかけ。同紙はさらに選挙終盤、自民党が裏金事件を理由に非公認とした候補にも2000万円を振り込んでいた事実を報じ、これが有権者の投票行動を大きく動かしたと言っていいだろう。
 つまり、共産党のおぜん立てが無ければ立憲や国民がこれほど大幅に議席を増やせたのかは分からない。
 このため、SNS上でも芳野氏の発言に対して、こんな批判的な声が上がっている。 
 《勝因は赤旗の2000万円スクープ。共産の手柄であり、立憲も国民もその恩恵を受けただけ。ましてや連合など何もしていないよ》 
 《芳野会長が嫌いな共産が間違いなく衆院選のMVPです》 
 《共産と共闘しなくても勝てる?何という勘違い。立憲や国民は「ごっつあん」「棚ボタ」だろ》」 と日刊ゲンダイは伝えている。』
 まさしくこれが国民の多くの声なのである。立憲や国民の議席増は地道でひたむきな人の好い日本共産党を踏み台にしただけではないでしょうか。

2024年10月30日水曜日

反省文を書く

    古い話で恐縮だが、2016
年1月1日付しんぶん赤旗元日号のトップ記事は、上智大学中野晃一教授と共産党志位委員長(当時)の新春対談で、話は「立憲デモクラシーの会」の中心メンバーで2015年の市民運動の立役者の一人であった中野氏だけに内容の濃いものだった。
 その対談の中の「メッセージの伝え方」という「中見出し」の部分で中野教授は次のように「指摘?」されていた。

  ■・・例えば、シールズ(自由と民主主義のための学生緊急行動:秘密保護法や集団的安保体制に反対して立憲主義を強く主張した団体)の皆さんと理念などを議論すると、「ではどうやってそれをビジュアル化するのか」ということを徹夜作業並みの時間をかけて議論する。
 ・・「学者の会」などはおそらく自分たちは正しいメッセージをもっているから、それは伝わるだろうという、ある種のおごりもあるんだと思う。
 ・・もう一つは、伝えたい相手に対する敬意、若者の言葉でいうとリスペクトで、われわれに欠けていた。
 ・・われわれ大学の教員と共産党というのは似ていて、同じようにうっとうしいように思われている(笑い)。常に正しい答えを知っていて説教しているようなところが多分にある。
 ・・メッセージの伝え方について、もっと謙虚にあるべきではないか。・・・・など。■

 これを読んで私は大いに反省した。
 例えば、「ニュース」をつくるにあたって、ともすれば、どこかで読んだ文章をつなぎ合わせたようなお説教口調になっていないか。
 一本調子で政治や社会への不満や怒りの言葉だけになっていないか、と。
 それからは、記事にしても、(ニュースの)送付状にしても、どこまで到達できたかは別にして「読んでくださる方へのお手紙のような気になって書こう」という風に気持ちだけは努力してきた。
 そして今回の選挙である。
 冷静に見て政策は格段のピカイチ。役員や候補者の人間性もピカイチ。ところが・・、

 以上の中野教授の指摘のような「初心」を大事にして「メッセージの伝え方」を我々はどれだけ話し合ってきただろうか。
 人間には得手不得手があるから全員がITエンジニアのように発信はできないが、赤旗が「LINEで呼びかけよう」「SNSで広めよう」とあれほど訴えていることに、「できる範囲で前向きに」とのレベルでもよいからほんとうに話し合ってきただろうか。
 先の都知事選挙の結果についてもリアルに話し合ってきただろうか。
 実は私は都知事選挙の結果について、石丸伸二氏の得票が蓮舫氏を上回ったことについて腰を抜かさんばかりに驚いたが、正直に言うとそれは東京の何かの特殊事情だろうとそれ以上の思考を停止していた。これも正常化バイアスの一種だっただろう。
 後に振り替えると、石丸氏が安芸高田市長時代に「無駄極まりない?」市議会と対決したという短い動画がネット上でおびただしく支持され拡散されていたのだった。
 そう考えると、電車の中で新聞を読んでいる人は皆無に近くなり、反対にスマホを見ていない人も少数になっている。特に若い世代はそうである。
 新聞は読まず、テレビのニュースさえ見ず、情報はもっぱらネットニュースで得ている人が多数になりつつある。好むと好まざるとにかかわらずこれが現実である。
 普通の勤労者、普通の家庭人がそうなのである。
 そういう現実を前にして、「嘆かわしい」といくら怒ってみても社会はよくならないのではないか。
 社会の多数から見ると「ネット関係には一切タッチしたくない」というのは鼻持ちならないヘンコツ(偏屈)と映っていないだろうか。そういう仲間内だけではそうは見えないけれども社会全体を見渡せばそんな気がする。
 「ネット上のワンフレーズに流されるな」「ネットにばかり頼るな」という言葉もまたネット上で「単純明快」に拡散しなければ対抗する力にならない。
 少なくとも、ネットに接触しないことを自慢することだけはもうやめよう。
 ただ、この「メッセージの伝え方」はそんなに難しいことではない。
 スマホさえあれば、大元の素晴らしい動画などをシェアして拡散するだけのことでも大いに違ってくる。
 自覚的な人々が一歩そこへ足を踏み出すと、雰囲気は一気に変わる・・とは言いすぎだが、まあそういうことである。

 そういう意味ではブログに重心を置いていた自分自身大いに反省している。
 短い動画や写真中心のTikTok(ティックトック)も馬鹿にせず、いつでも参加できるようにしておこう。TikTokは見るだけで発信はしていなかった。

 次の話に移ると、日本の現代人だけが世界で特殊なはずはないということで、アメリカのトランプ現象やヨーロッパの極右政党の伸長と通ずるものがないかということである。
 その日本での先行事例は維新だと思うが、生活上の不満は「あなたの身近にいる怠け者(敵)のせいだ」というロジックである。
 維新でのそれは生活保護などの人々であり、今回でいえば「高齢者には退場してもらおう」という他党の主張でなかったか。
 早い話が、「手取りを増やす」「消費税減税」「子育て手当」等々のワンフレーズだった。ここは物事の本質から目をそらすバラマキ施策やオポチュニズム(ご都合主義)ポピュリズム(大衆迎合主義)に堕しやすい危険があるところだが、宣伝戦では軽視できないところではないだろうか。 
 歳をとると足腰も弱くなる。そういう現実を横において「地力をつけて捲土重来」みたいなことだけを言っても、それだけでは上手くいかない気がする。
 参議院選挙まで1年もない。ことは急ぐ。

2024年10月29日火曜日

春には豆ごはん

    来春に向けてウスイエンドウの種をまいた。
 
 孫の凜ちゃんに「晩御飯は何がいい」と聞くと「豆ごはん」と答えるから、忙しくてもこの種まきだけは飛ばせない。

 道を歩いているとグミの花が満開だ。これは私がまいたのではなく野鳥の手?になるものだ。
 こういう実物(みもの)の植物を見ていると早くて半年先、木になるものなら一年後や二年後に意識というか想像が広がるから精神衛生には好い。
 選挙結果は悔しいが、書いたり言ったりしてきたことに悔いはないから、腰を落ち着けて「次」を考えようと思う。
 写真は上手く撮れていないがグミの花。

2024年10月28日月曜日

自公過半数割れだが

 総選挙の開票が終了した。自公の過半数割れはよかったが、真の批判票は共産党に集まらず残念な気分でいる。
 ここは、多方面からリアルな分析が必要でないか。
 「方針は正しかったが地力が弱かった」みたいな話にしてはいけないと思う。


 図は、井上伸さんのFBにあった比例の年代別出口調査だが、壮年層の国民、れいわ支持の厚さに興味がある。

ホシホウジャク

    ホシホウジャク(星蜂雀)は腹部に白いがあってみたいなスズメガ(蛾)。解りやすい。
 どうして昆虫や植物の名前をカタカナで書いたりするのだか。
 カタカナだけでは「名は体を表す」にたどり着けない。

 それはさておき、オオスカシバとともにホバリングをしながら花の蜜を吸うので「ハチドリの子供を見た」とよく勘違いされるが「さもありなん」。
    小さいころから「カッコいい」ので好きだった。
 まさか「蛾」だとは思わず、不思議な「?」だった。
 スマホで撮ったのでこんな程度でご勘弁を。
  
 さて近頃では捕虫網は百均でも売っている。
 『昆虫はすごい』の丸山宗利氏によると、このようにどこででも捕虫網が買える国は、世界広しといえども日本だけらしい。
    そうして夏休みに捕虫網を振り回していた子供が大人になるとホウジャクにもスカシバにも感動しなくなるのはなぜだろう。
 私はそこに長時間過密労働を見るのだがどうだろう。


 





2024年10月27日日曜日

折り鶴は語る

先日、ある懇親会(パーティー)に、胸に被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の『折り鶴バッジ』を着けて参加すると、「そのバッジは何」と何人かから質問された。
 『折り鶴バッジ』は大と小と2種類あるが、そのうちの大の方で、しかも上着の襟だから目立ったということもある。
 パーティーの中での会話だからしれているが、その度にノーベル平和賞や被団協の話が弾み、「私も欲しい。着けたい」という人もいた。
 日頃は帽子に着けていたものを襟に移して出かけた値打ちがあった。
 そして、こんな小さなことでも、ちょっとした「気遣い」でも「連帯」は広がるものだという感を大にした。
 どんなことにも言えることだと思うが、ものの始まりは小さなこと、小さな決意だと思う。その差が大きな結果を生む。
 歳を取ると理屈が先行して手足が伴わないこともあるが、ある意味大切な生き方を再確認させてもらった。

 このバッジのことは先に「堺の友人が被団協からいくつか取り寄せ、余分な数を希望者にあげたい」と申し出ていることを書いたが、何人かにはその労を取らせていただいた。
 平和運動とか民主運動などと大層に構えなくても、こんな小さなことでも連帯は広がる。


2024年10月26日土曜日

見るのは自由

    公職選挙法は「べからず法」といわれて、自由闊達に議論することをいろいろ制限しているが、さすがに26日の24時を過ぎても、X(旧ツイッター)やフェイスブックやブログを見ること、読むことは禁止されていない。

 どうか、読みこぼしたXの『共産党』をフォローして多くの動画を見直してほしい。
 例えば次のような動画が出てくると思う。
  https://x.com/i/status/1850048992589250592
 特に、大阪の共産党の動画は迫力があって面白い。

 宮本たけし元議員が国会でサラ金会社の武富士を追求したとき、武富士側は何億というスラップ訴訟(裁判を脅しの手段に使うあくどい訴訟)をかけてきたが、その顧問弁護士が吉村洋文(現日本維新の会・大阪維新の会の代表で大阪府知事)で、結果は宮本たけしさんの勝利に終わった演説など、講談みたいで面白い。

正直が選挙の大前提

    自民党が金権選挙をするのは「善し悪しは別にして」驚かないが、あれだけ「非公認にしてケジメをつけた」と宣伝しながら、さらなる「裏金」を非公認候補の支部に流したという事実は、国民を舐め切っている。
 嘘をつくなら大きいほど騙すことができるということか。
 
 石破茂は街頭演説で、「そのような金を選挙で使うことはまったくございません」とシラを切ったが、それは、例えば、非公認候補の支部が「候補者個人」から2000万円借り入れて選挙活動をして、今度の2000万円を候補者個人への返済に充てたとしても「選挙には使っていない」というのと同じ詭弁だ。
 実際は、総裁・幹事長室から出された文書には「個人版『自由民主』の号外作成や新聞折り込みで使ったことを認めているから、その嘘もバレている。

 正しい正直な情報が選挙の大前提だから、郷原信郎弁護士なども「国民を騙したことになる」と指摘している。

 それにしても、選挙最終版のこの大スクープは『しんぶん赤旗23日付』のものである。
 他の野党が自分の手柄話のように宣伝に使うのはまったく自由だが、ほんとうに伸ばさなければならない政党は共産党だということを如実に物語っている。
 それは政党助成金を唯一受け取り拒否している共産党だからできたことだ。
 武士は食わねど高楊枝との箴言もあるが、やせ我慢も悪くない。
 判官びいきなら共産党を推すしかなかろう。

 せめて健全な民主主義社会であってほしいと願うみなさんは、今回の選挙の比例区投票にはどうか『日本共産党』と書いてほしい。

 ※ 公選法の規定のため、本日(26日)24時以降27日中は選挙・投票に関する記事のシェアなどはできないので、シェアなどは24時以前に行ってもらいたい。

2024年10月25日金曜日

ヨルダン川西岸

    ジャーナリスト西谷文和さんが24日昼の6チャンネル「ワイドスクランブル」に出ていて教えられたことがある。

 パレスチナのヨルダン川西岸だが、地図ではパレスチナ国としてベタと塗られているが、実際はイスラエル人が次々に入植している。
 入植という言葉は表向きで、実際は銃で押し入ってパレスチナ人の家や畑を強奪していて、抗議をすると撃ち殺されたりイスラエルの監獄行になっている。
 その入植地にはイスラエルの軍隊が駐留していて、そんな国際法違反が堂々とまかり通っている。

 だからヨルダン川西岸の正しい地図を書くとすれば、大きな無数の入植地(イスラエルの不法占領地)が点々とあるのだと。ほんとうに無数に。全域に広がって。
 図はネットにあった毎日新聞のもの。

 こんな不法、絶対的な暴力をアメリカは事実上支持している。
 その所以がキリスト教だというのは文春新書『熱狂する「神の国」アメリカ』に詳しいが、そう思うと心が寒くなる。
 そのアメリカに自民党政治は従属し、「旗を立てろ」「血を流してないでないか」と叱られて自衛隊を中東ジブチに送っている。
 自公どころか維新も憲法改正を叫んで海外派兵を目論んでいるが、ほんとうは選挙の争点になるべき問題だ。

2024年10月24日木曜日

裏金議員を裏公認

    自民党は、公認候補の支部には公認料500万円と活動費1500万円の計2000万円を支給したが、一方、非公認候補の支部には、「活動費」として2000万円支給した。
 非公認11人のうち8人は自民党の支部長のままだから、実際には全く違いのない「お金」をもらったわけである。

 あれだけテレビや新聞を通じて「けじめをつけた」という内容がこれだから、国民を騙したというか舐めたものといえよう。
 裏金議員を裏公認!
 こんな政党を許していいものだろうか。

 今回のこの大スクープも共産党の「しんぶん赤旗」。
 大きな野党、「ゆ」党の議席が増えても何もできない中、共産党が伸びれば政治は浄化される。
 裏金議員を裏公認!
 その金は政党助成金、つまりは私たちの税金だ。

 こんな詐欺師みたいな自民党や、たいした調査能力もない政党でなく、真の国民の党、日本共産党を伸ばしたい。
 比例区は死票が少ない。少なくとも比例区には『共産党』と政党名を書きたい。

行くが男の生きる道

    先日、退職者会の遠足で四天王寺夕陽丘を歩いたが、時間の都合だろう、愛染堂には寄らなかった。
 「大阪の夏祭りは愛染さんに始まって、天神祭りを挟んで住吉さんに終わる」というその愛染さんである。少し惜しかったが仕方がない。 

 さて愛染明王だが、以前に東大寺で愛染明王像を見たときに、「不動明王像とどこが違うのですか」と尋ねたことがあったが、結局よくわからなかった。
 というのも、小説や映画の『愛染かつら』の漠とした「恋愛の神様」というイメージと大いに異なった忿怒像であったからである。

 その映画『愛染かつら』だが、NHKのEテレの幼児向け番組に『にほんごであそぼ』というのがあり、そこで、〽花も嵐も踏み越えて~ という主題歌「旅の夜風」の歌詞の朗読があり、幼児番組でこれは何???と驚いた。
 それに、これだけではなく、〽命短し恋せよ乙女 というゴンドラの唄もあった。
 ところが、祖父ちゃんの驚きはよそに、すぐに孫の凜ちゃんが「それが男の生きる道 カア~(ホロホロ鳥ではなくカラスの声)」と覚えたので、Eテレのスタッフの深いセンスに脱帽した。

 そうだ、年齢や体調や困難を前に言い訳みたいなことを言っても面白くない。花も嵐も踏み越えて、行くが男の生きる道 カア~ だ。

2024年10月23日水曜日

豪雨の元

    ABCの『おはよう朝日です』の気象キャスター正木明さんが、その番組の中で、能登や宮崎の豪雨の原因の一つが海水温の上昇だと警鐘を鳴らしていた。
 正木さんは、テレビなどで顔を出している気象予報士や気象キャスターに呼び掛けて、気候危機を語っていこうとした共同声明の呼びかけ人の一人で私は感心している。

 テレビでは選挙に関して「児童手当を増やしてほしい」「どの党が一番増やすと言っているか」というような解説をしているが、何か枝葉末節の議論のように思えてならない。それに、選挙前は「あれもやります、これもやります」と言いながら当選してしまえば知らぬ顔という議員と政党を何回見てきたことか。

 アメリカの巨大ハリケーンのことは勉強できていないが、遠くない将来、日本列島でも「歴史上かつてない」災害が予測されるというのは正木さんたちの指摘でもある。
 そこで忘れてはならないことは原発である。「原発はクリーンなエネルギー」などという詐欺まがいの広告があるが、発電所の建設、さらには使用済核燃料の処分には巨大なエネルギーの無駄遣いがある。
 そして豪雨の元の海水温の上昇では、日本列島に並べられた原発は、横から見ると巨大な海水温め装置である。
 ほんとうにこれ以上の気候危機は嫌だと思うなら、この選挙での投票は共産党しかない。

 【元京大原子炉実験所・小出裕章氏の著書から】
 標準的な原発の原子炉では300万キロワットの熱が生まれていて、その3分の1が電気に変えられ残りの3分の2は、1秒間に70トンの海水を7度C上げて海に捨てられている。
 1秒間に70トンというのは青森県にある岩木川という大きな川に匹敵する。日本列島には30筋もない大きな川に匹敵する。
 水の温度が7度C上がるということは風呂をイメージすれば、その環境破壊ぶりが想像できる。
 日本の全河川の流量は淀川などの大河川を含めて1年間に約4000億トン。それに対して54基の原発の排出量は約1000トン。
 知らないということは恐ろしいものだ。
 爆発事故が起こらなくても原発は日本列島を壊していっている。
 だから私は、原発を廃炉しようという共産党に投票したい。

裏金の支出が問題

    「裏金とは脱税だ」と大きな声で語っている候補者がテレビに映っていた。 
 わかりやすく国民に訴えようとしての演説だとは思うが、私は「何か的外れ」という感じを受けた。
 たしかに、なけなしの給料からも、わずかな買い物からも、びっしり税金を取られている庶民感覚からすると、「怪しからん」という感情に訴えているのだろうが、私は、巨額の脱税にも腹は立つが、その「闇に消えた使い道」の方が気にかかるのだ。
 当然、収入が真っ黒なのだから支出はもっと真っ黒に違いない。その本質は選挙の買収資金だろう。広島の河合夫妻の買収事件を想起する。あの事件も、巨費を渡して、河合夫妻を操って買収選挙を指示した黒幕は明らかにされずじまいだった。

    選挙にまつわる買収。それは民主主義の根幹を腐らせる。
 社会の土台には経済がある。その経済つまり金の流れが腐れば社会が腐る。
 自民党ですらが「公認」できない裏金議員を公明党が推薦している。その裏金の親玉みたいな人物を維新の顔だった松井一郎が応援している。何か有権者の良識、有権者の清潔度が問われているようだ。

 「そんなことは許されない」と調査し追及して取り組んできたのが共産党だ。
 立憲民主党も、国民民主党も、いわんや維新の党が国会に議席を持っていても政治改革の根本的な提起は何もできてこなかった。これが事実だ。
 何もできてこなかった野党や「ゆ」党が伸びても大きな期待は望めない。それよりも一騎当千の共産党を一人でも二人でも増やすことだ。沖縄1区の赤嶺政賢を落とさないことだ。
 どうかそのことをお知り合いに広げてください。

二見氏コモンを語る

 元公明党副委員長二見伸明氏が共産党の候補者の応援で語られた動画をネットで見つけた。
 コミュニズムをギリシャ語のコモンから説くなどなかなかのものだった。
  https://go2senkyo.com/seijika/175258/posts/989919

    その骨子が新聞(赤旗)に載っていたので紹介する。(動画の方が面白いけど?)
 ■ 共産主義「英語でコミュニズム」という。「コミュニズムは助け合いのこと」、直訳すると「助け合いの社会をつくろう」ということで「それが日本共産党」。助け合いをする社会に独裁はありません。みんな友達です。

 マルクスが言った未来社会というのは「助け合いの社会」。今の資本主義社会で助け合いなんてありますか。ありませんね。強い者や金持ちはどんどん自由勝手にやれる。日本の庶民は子どもの学費のために、親は一生懸命に働く、こういう社会が自由な社会か。とんでもない。良い給料で遊んだり勉強したりする「自由な時間があってこそ本当の自由」。共産党が考えている自由。私はこれを見て目からウロコが落ちると思いました。

 私は昔、共産党と言えば暴力政党だと思っていた。勉強させていただいて、暴力政党どころか助け合う党とわかり、自分の偏見というか誤解を恥ずかしく思いました。

 みなさんもどうか偏見や誤解を捨て、真面目で素直な共産党を。みんな仲間だという発想で社会をつくっていくという、共産党のものの考え方を理解していただき、がんばっている共産党の候補者や党を応援していただきたい。■

 目からウロコなんて、ちょっといい話だった。

2024年10月22日火曜日

被団協の折り鶴バッジ

    被団協(日本原水爆被害者断端協議会)のノーベル平和賞受賞はご存じのとおりですが、10月17日に書いたとおり、今般、堺のKさんが被団協に連絡して、折り鶴バッジを送ってもらったそうです。
 そして、大1、小5、のバッジをわが退職者会の希望者にお分けしたいと申し出がありました。
 送料別で大500円、小300円だと思いますが、Kさんは一切無料で「お送りする」とおっしゃっています。
 ついては、帽子等に着けて被団協に連帯しようとお考えの会員には、お家あて送付していただきます。
 数に限りがありますから、希望があれば私のメールアドレス(hasegawa@kinet-tv.ne.jp)あてご連絡をお願いします。

総選挙の投票先

 テレビやラジオからいくつかの政党のコマーシャルが流れてくる。
 誇大広告というか、耳当たりの好い言葉が多い。
 テレビでいえば、短時間に多くの文字の「注意書き」がでるが、笑うのは「個人の感想です」だろうか。
 しかし、政治にそんなインチキは御免だ。
 その点、共産党はデータを挙げて論理的なのが良い。
 転載自由。どうか皆さんのSNSで広げてほしい。
 
 2.9%=GDPに占める教育への公的支出の割合

「大学で利益を受けるのは学生だから負担は当然では?」―いいえ、教育は権利であり、大学での学びは社会全体に還元されるもの。欧州では学費ゼロの国も少なくありません。OECD平均と比べて貧しい教育予算を増やし、教育を大切にする国へチェンジ! #比例は日本共産党


6時間31分=共働き子育て世帯の女性の家事時間

    6歳未満の子どもがいる共働き世帯では、家事関連時間の8割を妻が担い、仕事時間は夫に偏っています。女性が担うケアの負担を減らすとともに、ケアの社会化を進め、労働時間を短縮しても生活できる賃金の確保が必要。誰もが仕事も家庭も大切にできる職場へ #比例は日本共産党


539兆円=消費税収の累計

    35年間で消費税収は累計539兆円に。ほぼ同じ期間に法人3税は累計318兆円、所得税・住民税は295兆円もの減収。消費税は「社会保障のため」という名目で増税されてきたのに、結果として大企業・大金持ち減税の累計613兆円の穴埋めに…。応能負担でフェアな税制へチェンジを! #比例は日本共産党


10円=コメづくりの時給

    コメづくりを時給換算すると2年連続で10円…農業の中心的担い手はこの20年で半減しています。根本には米国・大企業優先で輸入自由化、市場まかせを続けてきた自民党農政があります。価格保障・所得補償で農家の経営・生活を支える農政へ転換を! #比例は日本共産党


2800万人=時給1500円未満で働く労働者

    各国で最賃アップが進む中、日本でも今すぐ全国どこでも時給1500円(手取り月20万円程度)が必要。2800万人の賃上げにつながります。女性の過半数を占める非正規ワーカーの賃金底上げにとっても大切。中小企業の直接支援とセットで実現を! #比例は日本共産党


539兆円=大企業の内部留保

    大企業の内部留保は2012年度比で200兆円増加。そこに毎年2%(5年限定)課税すれば10兆円の財源がつくれます。10兆円は内部留保累計539兆円のわずか1.9%。中小企業が強く求めている賃上げへの直接支援(社会保険料負担軽減など)を抜本的に増やせます。#比例は日本共産党


2024年10月21日月曜日

大増税が待っている

 20日のテレビ討論(FNN/NHK)でも、日本共産党小池書記局長の「防衛増税はいつから、どれくらいの規模でやるのか」「選挙で言わずに増税隠しは許されない」という追及に、自民党・公明党の出席者はたじたじ。
 日本共産党の主張が総選挙の大争点になっている。

 こちらの動画がわかりやすい→ https://vt.tiktok.com/ZSjJQWt7P/
 TikTokの短い動画なので、ちょっとクリックしてほしい。

 ■ 「比例」はしっかり「日本共産党」と投票したい。

マイナ保険証

    紙の健康保険証の発行が12月に終了して、原則マイナ保険証となる。
 厚労省によると、8月時点のマイナ保険証利用率は12.43%でしかないし、全国保険医団体連合会は7割の医療機関でトラブルがあったとしているのに「健康保険証を発行停止する」政治は、国民への脅し・嫌がらせでしかない。

 ICチップ内の電子証明書の有効期限が切れたり、住所氏名の詳細が文字化けするトラブルで一旦は10割負担させられるトラブルの増加も予測されている。
 マイナ保険証を持っていない人には「当分の間」資格確認書が送付されてくるが、マイナ保険証を持っている人には送られてこない。「当分の間」がきれたらどうなるか。国民皆保険制度の根本が破壊される。ここは非常に大事なところだ。

 トラブルの対応策として河野大臣(当時)が自慢げに「資格情報をPDF(画像)でダウンロードできるようにしたから医療機関にそれを見せればよい」と言ったが、情報の画像でよいなら従来の紙の保険証で全く支障がないということだ。そもそも従来の保険証を廃止すべき理由はないということ。

 10月からマイナ保険証の登録解除が可能になったが、文書で「解除を希望する理由」を書けと言い出している。申請はオンラインでもできたのに、いったん申請したら解除には嫌がらせをするのは悪徳商法、詐欺商法と変わらない。

 マイナンバーには29もの個人情報が紐づけされる仕組みになっている。こんな大量の個人情報を保険証とまとめている国はG7(先進7か国)中には日本以外どこもない。
 ネット社会ではパスワードも分散し適宜変更するようにという注意がある。個人情報は集中ではなく分散が大原則である。
 G7ではセキュリティーのこともあり、分散してIT化されている。
 日本が目指している形はシンガポールだが、シンガポールは独裁的警察国家である。

 対極にあるのがドイツで、ナチスが国民を特にユダヤ人に番号を振って管理した歴史の反省から、分野ごとを越えて国民の個人情報を「丸裸」にしないとしている。
 さて日本政府の人権感覚はどうだ。
 今度の選挙では人権や個人情報保護に一番しっかりしている共産党を推したいが如何だろうか。

2024年10月20日日曜日

嘘はよくない

    神社本庁に事務所を置く神道政治連盟(神政連)が少なくない総選挙立候補者を推薦している。
 数名を除いては自民党の候補者だとネットに出ている。
 推薦条件の一つは「選択的夫婦別姓反対」の「公約書」の提出とあるから、推薦された立候補者はその踏み絵を踏んだ者である。
 テレビでは「やらない理由がわからない」(石破茂)などと言いながら裏では公約書(誓約書)を提出している候補者も少なくないようだ。

 さて、「選択的」であるから選択しない者は「同姓」で全く問題ないのに、反対論者は希望者に選択を認めると「伝統的な家族制度の崩壊につながる」と主張している。
 なので、「伝統的」と主張しているので歴史愛好者としては一言指摘しないわけにはいかない。

 テレビの大河ドラマでも明らかなように、歴史の長さをもって伝統的というなら、もしそうならこの国では歴史的には一夫多妻の時代が長かった。(伝統的家族制度を守れというなら一夫多妻制を主張しなければ論理は一貫しない)
 少し違う角度でいえば、頼朝の妻はかの有名な北条政子御台所で夫婦別姓であった。
 歴史をもっと手前に引き寄せても、大正天皇は明治天皇の昭憲皇后の子ではなく、柳原愛子側室の子であった。明治天皇以前の天皇は一夫多妻であった。
 これは正妻に対して側室がどうのこうのという話ではなく、まるで「同姓の一夫一婦が伝統的な家族形態であった」かのような嘘はよくないと指摘しておきたいのだ。婚外子をあれこれ言う気は全くない。

 重ねて言うが、同姓を望むものは同姓でよい。
 同姓と家族のつながりは基本的に関係ない。別次元の問題だ。
 こんな没論理的な理屈が通れば、神前で結婚を誓って同姓になったのに離婚するなんてことは許されないとの理屈だって出てきかねない。一部の宗教原理主義では今でもそういう主張がある。
 世界中でも、近代国家で夫婦同姓を法律で縛っているのは日本だけである。
 姓の話をするなら、武光誠著『名字と日本人』文春文庫ぐらいは読んでから語ってほしい。

類は友を呼ぶ

    裏金というのは領収証をつけることができない支出に使ったということだから、常識的に考えるとその大半は選挙関係の裏資金、早い話が買収に使用したのだろう。
 
 実際に広島では、河合夫妻の選挙違反事件、安倍派による巨額の買収事件が発覚し有罪になっている。

 その安倍派の中心にいて、多額の裏金を着服し、いくら自民党でも表向きは非公認にせざるを得なかったのが萩生田光一で、それだけでもなく、韓国に本部を置くカルト団体、旧統一協会ズブズブでも有名な人物である。
 ネットを見ていると、その萩生田光一の応援に松井一郎が駆けつけたというのだから、「類は友を呼ぶ」、わかりすぎやろ!と叫びたい。

 維新の「身を切る改革」というキャッチフレーズのインチキ加減も明らかだ。
 政党助成金は懐に入れて、パーティー券という名の莫大な裏金を手にして、政策活動費の領収証は10年間明らかにしなくていい。もう笑うしかない。
 これでも、「維新は何かしてくれそう」という人は、特殊詐欺被害者予備軍と言って間違いない。

2024年10月19日土曜日

原理主義には気をつけよう

    アメリカではもしかしたらトランプが「よみがえる」可能性があるらしい。
 
 支持者はラストベルト地帯(さびついた(衰退した)工業地帯)の労働者だけではなく、禁書運動に熱心な「まじめな」学生たちもそうだという。

 禁書運動とは教育委員会を通じて気に入らない本を図書館や学校から追放する運動で、23年6月のNHKの国際ニュースでは、「去年1年間で1835作品が禁書にされた」という。
 多くは性的マイノリティに関したりだが、「アンネの日記」やスタインベックの「怒りの葡萄」さらには進化論に関わるものもある。
 何となく想像がつくと思うが、キリスト教原理主義がそこにある。
 神はアダムという男とイブという女をつくったのであるからLGBTなどありえない、類人猿から進化したなど論外だなどなど。

 そこで2016年トランプ選挙の前に一通り読んだ『熱狂する「神の国」アメリカ』を引っ張り出してきて読み直した。

 イスラエルの大臣が「この地は3000年(2000年?)前からわれらの土地だ」といい、イラク戦争などを十字軍、あるいはレコンキスタ、はてはヨハネの黙示録の最終戦争だという主張が小さくない支持を得る土壌がキリスト教原理主義(キリスト教右派)にあることを再確認して、少し暗澹たる気分になった。
 そこには「自分とは異なる意見」や「多様性」、それらを認め合う度量はない。その種のリベラルな主張は神に背く「敵」であるから。

 翻って日本の選挙だが、与党、「ゆ」党の個々の候補者の中には統一協会(家庭連合)の「運動員」を少なからず抱えている。神社庁の神政連や幸福の科学や旧生長の家の一部にも同じような主張があるのも考えてみれば少し可笑しい。
 一見倫理的なように見える主張の一方で、霊感商法や宗教法人内の金銭不正が後を絶たないのも可笑しい。
 特殊詐欺ではないが「うまい話には気をつけよう」。

2024年10月18日金曜日

憲法9条

 大前治弁護士のFBにあったので転載する。



四天王寺のポンポン石

    17日、退職者会・秋の遠足は暑いぐらいの秋晴れだった。 
 高齢化に伴って「町歩き」と「ハイキング」に分離した「町歩き」の方で、爺ちゃん婆ちゃんの四天王寺詣りに毛の生えたようなコースをゆっくりと散策した。
 それでも約半数が挑戦した五重塔を登って降りてきたときには太ももが泣いていた。(情けない)
 
 担当が用意してくれた資料も充実していて、ほとんど知っているつもりだった四天王寺にも知らないことが多々あった。その一つが「ポンポン石」だった。
 四天王寺の西門の石の鳥居は有名だが、その鳥居の左右に立っている石柱がそれで、それぞれ貫通していない四角い穴が彫られている。
 この穴の前で、あるいは穴の中の底をポンポンと叩いて耳を当てるとあの世のご先祖様の声が聞こえる・・・・。

 南側の四角い穴の底の中心部は少し丸く窪んでいて、そこを掌で叩くと綺麗にぽんぽんと音がしたが、私にはご先祖様の声は聞こえなかった。
 それでも、私たちの楽しそうな声は彼方に届いていたような気分になった。
 一昨日書いたようにここは極楽浄土の東門。
 善男善女、JR天王寺駅のビルで渇を癒して交流の後散会した。楽しい行事だった。

2024年10月17日木曜日

折り鶴バッジ

    11日に日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞したことを書いて、日頃私が着けている被団協の折り鶴バッチの写真を掲載したところ、堺の友人から「私もあのバッチを着けて少しでも応援したい」とメールがあったので「郵送してもらって実費を払い込んだ」と返事をした。

 そこで彼は早速、次のとおり被団協に送信した。
 ■ 107日に長崎平和公園に行ってきました。その時にバスガイドの方が朗読した永井博士の遺作と長崎の鐘の歌に乗客の多くの方が涙しました。ノーベル平和賞受賞おめでとうございます。受賞の時にテレビに映った代表の方が付けておられた折り鶴のバッチを購入したいのですがどのようにしたらよいかお教えください。些少ではありますが、週明けに郵便局から募金させていただきます。■

 それに対する被団協の返事は、「Kさま、日本被団協事務局です。ご連絡ありがとうございます。バッジは、大と小があります。大は幅30ミリの楕円で七宝仕上げ、500円。小は幅25ミリの楕円でラッカー仕上げ、300円。大は赤、紺、セルリアンブルーの3色。小は赤、紺、青(在庫切れ)、黄、緑の5色。ご注文いただけば郵送いたします。ご住所を郵便番号からお知らせください。代金と送料を記した納品書と郵便振替用紙を同封しますので、後払いでお願いします。よろしくお願いいたします」

 ******日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)
105-0012 東京都港区芝大門1-3-5 ゲイブルビル9
電話 03-3438-1897  ファクス 03-3431-2113
ホームページhttp://www.ne.jp/asahi/hidankyo/nihon/
Eメール kj3t-tnk@asahinet.or.jp****************

 本日の本題は以上。
 被爆者の抱えた苦しみを肩代わりすることはできないが、被爆者の声を聴き、寄り添い、些細なことであっても協力や連帯をすることはできる。
 それが「バッジひとつをつける」ということであってもよい。
 「ノーベル平和賞を受けたらしいね」「よかったね」で終わるのでなく、こんな声や行動が広がるといいね。

2024年10月16日水曜日

四天王寺西門

    17日に退職者会で四天王寺夕陽丘周辺を散歩するので、「日想観」で有名な落語「
菜刀息子」を書く。これをプリントアウトして持参しようと思う。

 落語「菜刀息子(ながたんむすこ)」別題「弱法師(よろぼし)」の舞台である四天王寺西門は、説教節やお能の「弱法師」、人形浄瑠璃や歌舞伎「摂州合邦辻」、小説「身毒丸」、寺山修司や蜷川幸雄の舞台でも有名な俊徳丸で有名で、それを土台にした落語が菜刀息子である

 ■ 紙を切る庖丁を買う用を言いつかった商家の息子が、間違えて菜刀(ながたん)を買ってきてしまう。
 父親に「出ていけ」と強く叱られた気の弱い息子は家出。
 一人息子を失った老夫婦は悲しみにくれた一年が過ぎ、春の彼岸の天王寺にお参りする。
 彼岸の中日、真西に沈む夕日を拝む、四天王寺の西門は極楽浄土の東門と向かいあっているので、落日を拝む(日想観(じっそうかん))ことで極楽浄土に行けると信じられていた。
 また息子は「盲目となっていた。
 この日の四天王寺は日想観を行う人で賑わっていた。
 夫婦は何かの功徳にと、群集する乞食に金を恵むが、その中の一人、要領の悪い乞食がもらい損ねている。よく見ると家出した息子ではないか。駆け寄りたい母親、それを止める父親、父親は、ただ遣るのではなく何か芸の代として金を渡せという。それが乞食なりの自負だという。
 母親は、みたらし団子と餅を包ませ先程の乞食の下(もと)に。「イイですか。他のお薦(こも)さんと同じように大きな声であの旦那様に聞こえるように、何か言いなさい」、
「へぇ、ながたん誂え(あつらえ)まして(長々患いまして)難渋しております」■ 

 手をかけたい母親と、甘やかすだけでは両親の亡きあと一人で暮らせないと諭す父親。
 結果として乞食になった息子。屈託のない調子で言うサゲ(地口落ち)。
 笑うところはどこもない、苦い落語だ。
 五代目桂米團治が、この噺に入れ込み、「弱法師(よろぼし)」としてガリ版の台本を出版しているという。

新之助とどく

    越後は魚沼の遠戚から新米『新之助』が届き、せっかくだからと早々に味わった。
 大粒で少し硬めでかつ粘り気があり、わが家の好みにも合う美味しさだった。
 食味はトップレベルと評価されている。

 『魚沼産コシヒカリ』というと最高級のブランドイメージがあるのにそれを転換したのは余程のことだろう。

 聞けばリスクの分散だという。新潟県の場合70%がコシヒカリだが、コシヒカリにとって最も重要な時期に天候異変などがあれば、いうなれば全滅のリスクがある。
 そのため、あえて晩生にしてコシヒカリと時期をずらし、何よりも気候変動による高温に強くした品種だという。

 地球規模の年代の定義では現代は『人新世(ひとしんせい・じんしんせい)』と言われている。後戻りが不可能な淵に立っているという指摘がある。
 米=自然を相手にしている人々は敏感にその危機を感じて品種改良に取り組んでいる。それに比べて私など都会の消費者は鈍感かもしれない。

 総選挙が始まったが、「バラマキで経済高揚」との時代遅れの政党?も散見される。
 「あれもします。これもします」というようなPRに騙されてはいけない気がする。
 気が付いた時には取り返しのつかない環境や食糧の危機を迎えないだろうか。
 そういう意味で、冷静に気候危機を語っているのは共産党だと私は思っている。

2024年10月15日火曜日

星に願いを

    14日(月)の未明にオリオン座を見上げたら流れ星が流れた。オリオン座流星群のピークよりも1週間早いがトップランナーの一つだろう。
 咄嗟に「ウクライナとガザに平和を!」と祈ったといえばカッコいいのだろうが「孫たちが健やかに!」と祈った小市民である。
    オリオンは明瞭なので今日こそ昴(すばる)をと探したが、近頃は乱視と老眼が進行して視力の低下が著しく昴はやっぱり見えなかった。そこでバードウォッチング用の7倍(7×35)双眼鏡を持ちだしたらくっきりと「7人の娘たち」が確認できた。

 そうして、そこへ向けてスマホをパチリとしたら写真のとおり撮れていた。近頃のスマホおそるべし!  ただスマホでは5人??あとはぼんやり。下の写真は「拡大」したもの。

    スバルと聞くとオリオンのように外来語のように思えるが、れっきとした和名。平安時代の和名類聚抄にもあり、清少納言の枕草子の「星はすばる」は有名。

 21日はオリオン座流星群のピークらしい。
 今度こそ日本政治の刷新をお祈りしよう。

東京の選挙協力

    いわゆる選挙協力については13日に書いたところだが、読売新聞都民版に写真のような記事が掲載されたらしい。

 東京における共産と立民の共闘の積み上げを踏まえ、共産は9選挙区で立民を自主支援、1選挙区で自主投票と発表した。
 やっぱり共産は大人やな~という感じがする。

 共産は比例区を重点に頑張るから、全国どこでも『比例は共産党』の声が広がってほしい。
 なお、衆議院選挙では、比例では候補者名を書くと無効になる。注意、注意。
 比例の候補者は『共産党』だ。 

2024年10月14日月曜日

やるやるよりもやったこと

    政党討論会を見て驚いた。
 
 何に驚いたかというと自民党・公明党を除く各党が「企業・団体献金の廃止」を主張していたからである。私としては同じ理屈の延長として「政党助成金の廃止」も言ってもらいたいがそれはさておき・・

 マスコミというやつは選挙前にはこのような「公約?」を垂れ流すが、そういう主張に対して各党がどういう態度できたかは一切報じない。
 だいたいがその種の献金を受け取るかどうかは法律がなくても自ずから律することができるではないか。
 共産党は企業献金もさらには労働組合等の団体からの献金も一切断っている。献金に依存すると政策実行に「躊躇」が生じるからである。これは一番筋が通っている。
 だから各党も選挙前には「企業・団体献金の廃止」をするというのだろうが、選挙が終わると知らぬ顔で頬かむりを決め込んでいる。法律案を提出した党もあるが。

 維新などはそうしておいて「身を切る改革」などというCMまがいのキャッチフレーズを撒き散らしている。
 ここは、マスコミに、「やります。やります」の垂れ流しでなく、「やってきた」検証を報道せよと言いながら、一人一人の市民も、そういう観点で政党を批判・評価する必要があるだろう。
 もう一度言うが、ここは主張と行動の事実で共産党が一番筋が通っている。

狗尾草(エノコログサ)

    漢字だと狗(いぬ)が出てくるが別名「猫じゃらし」というのも面白い。
 そもそも粟(あわ)の原種らしいから、これは食べてみない手はない。
 そこで穂先をしごいて収穫したがこれは少し失敗で、穂の産毛のようなものが大量についてきた。
 そこでザルを使って実(種)だけを選別したが、最初から穂のまま採ってきて割り箸あたりで実だけしごき採る方が良いようだ。
 それでもついてきた産毛は息で吹き飛ばして脱穀は終了、簡単な作業である。

    今回は「どんな味か」のテストであるから、それをそのまま胡麻煎り器で少し煎ってみた。
 部屋中に香ばしい香りが広がった。
 籾というか殻は特に取らなかったが、小さいものだから全く気にならない。
 旨いか不味いかというと、私は旨い方に手を挙げる。
 お腹が膨れるほどの主食というのでなく、副食の味付けなどではけっこう使えそうな気がする。

    例の日向沖地震では「コメ不足だ買いだめだ」という騒ぎがあったが、エノコログサ、飢饉の折には食用にしたらしいから、「雑草だ」などと目の敵にせず、そっと置いておくというのは如何。

2024年10月13日日曜日

選挙協力問題に思う

    非常に素朴な質問に「こんなチャンスに野党はなぜ共闘できないか」というのがあるが、東京発と思われるその論調は、改憲や比例定数削減など自民党を右へ右へ引っ張ろうとする維新を野党だとひとくくりにする暴論に思える。暴論かどうかは大阪に来れば判る。
 大切なことは「自公ではない」ことではなく、憲法を、民主主義を守ろうという政治に転換することではないか。
 そういう意味で、「東は立民、西は維新で棲み分けしよう」と言い放った野田立民とは、今のところ共闘、選挙協力はあり得ないと私は考える。

 そんな中でも大阪では、大阪4区共産党清水ただしと大阪9区社民党ながさき由美子が相互推薦という選挙協力を行うことになった。
 さらに私が注目していた萩生田光一の地盤東京24区の情勢を見ると、こんなに大注目の選挙区なのに共産党が立候補の予定がないようだ。これはずばり、統一教会問題で奮闘している立憲民主党有田芳生の支援に違いないと私は理解している。でないと、萩生田に対して、共産党の内部事情なんかで立候補見送りはあり得ない。

 昔、京大の憲法学の先生で近畿国公のリーダーであった川口是先生が「手の届くところから統一を」と訴えておられたが、東京の政党本部の党首選挙の結果に一喜一憂するのでなく、一人一人のリベラリストが広く市民に民主主義と平和を訴えていけばよいと思う。

 よく考えれば、森友事件にしても、桜を見る会にしても、統一協会も裏金問題も、変な言い方だが日本の政治を動かしているのは自民党か共産党でないか。
 野党第一党や第二党が一体何をしただろう。共産党や赤旗の資料を使ってテレビ映りの良いパフォーマンスに終始しただけと言えば言い過ぎだろうか。
 さらに草の根でも、今般被団協がノーベル平和賞を受賞したが、被爆者と心を通わせて平和行進を共に歩いてきたのは紛れもない共産党だ。そういう意味で共産党は地味ではあるが大人の政党だと思う。
 この党を躍進させる意味は大きい。

新そばを啜る

    11日の金曜日、あまりに天気が好いので、妻と娘と長男の嫁と4人で笠山荒神社へドライブをした。 

 記紀によると天照大神はもともと宮中で祀られていたが崇神天皇の時代に宮中から出され、まずは笠縫で祀られた後、宇陀、淡海、美濃などを転々としたのち伊勢に落ち着いたとされている。
 笠山荒神社の笠はその天理の笠縫の山奥で、「日本第一・荒神」と称するだけの雰囲気はある。
 荒神さんというのは竈(かまど)の神様で、父母の時代は台所の上に清荒神さんの布袋さんが鎮座していた。
 ・・・というと信心深い行動のように見えるが、真の目的は神社の裏にある『笠そば』で新そばを啜ろうというものだった。
 そんなことを言うと荒神さんには失礼なので、紙の御札をいただいてきてキッチンに掲示した。オン・ケンバヤ・ケンバヤ・ソワカ。

2024年10月12日土曜日

国民は守られない

    新首相の好きなキャッチフレーズの一つが「国民を守る」だが、大嘘つき大臣が国民を守るはずがない。
 掲示したのは朝日新聞だが、牧原法務大臣が統一協会の行事に10回も参加していたことが明らかになった。
 あれだけ話題になった事件だが、自民党の点検調査の時は海外出張で「調査中」としておいて、後に判明した時には本人も自民党も一切公表してこなかった。
 そんな卑劣な人物が新内閣の重要大臣である。

 統一協会は、「日本人はサタンの血を引くエバの子孫だからアダムの国韓国に償うべきである」などと言って霊感商法等で巻き上げた大金を韓国の本部に送金したり、その結果、多くの国民が家庭崩壊をきたしたり、さらには指名制の合同結婚式で韓国の青年信者の花嫁に送り出したりしてきたカルト団体だ。
 その上に、朝日新聞記者射殺事件では『とういつきょうかいの わるぐちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫状が朝日東京本社に届いた事実もある。
 そういうカルト団体が悪質性を隠すためにとった戦略が「与党政治家に食い込め」で、彼らの行事に参加させたり、名前を出させたりしてきて、その見返りに選挙の部隊、実働隊となってきたものである。

 こんな人物たちを引き続き与党にしてよいだろうか。
 付言すると、統一教会の広告塔を買って出た人物は「ゆ」党、野党の中にもいる。
 安っぽい政局談義に流されず、ここは筋の通った共産党の出番だと私は思う。
 共産党の躍進で、統一教会の宗教法人格を取り消させよう。

大嘗祭の本義考

    過日『天武天皇の即位と大嘗祭の開始』という講義を受けた。大嘗祭は天武天皇から始まった。

 大嘗祭の折には大嘗宮という仮設の殿舎が建てられるが、北に廻立殿、その南の東に悠紀殿、西に主基殿を設け、それぞれ内部を南北に分け、奥の三間を室とし南側の二間を堂とする。
 室には八重畳の座が設けられてその下に坂枕(さかまくら)がおかれ神の食薦(けご)なども配される。

 堂には関白座・役送采女座などが作られる。これらの形態については時代によって変遷がみられる。ここで極めて重要な天皇即位の秘儀が行われる。
 天皇は廻立殿で沐浴したのち悠紀殿(主基殿)で歌舞や神饌親供の儀に臨むのだが、天皇霊を身に着けるかのような行事については全く分かっていない。

 講師は、前天皇の衣を身に着けることによって前天皇の天皇霊を受け取ったのであろうと講義されたが、そうであろうかというのがこの記事の肝である。
 折口信夫(おりくちしのぶ)は昭和3年、昭和天皇の大嘗祭の準備進行中に『大嘗祭の本義』という論文を書いている。短くはなく難解な文章だが、以下のような論が折々に開陳されている。

 天子様は始終廻立殿で御湯をお使いなされる。湯は斎(ゆ)に通ずる音で御禊の信仰から見ねばならぬ。
 禊と深い関係を持っている天の羽衣伝説では、羽衣を奪われた娘は後には伊勢の外宮の豊受大神なられ、その縁故で(天子様の)禊に奉仕する処女が后(きさき)となられる習慣があった。
 この物忌みの褌を締めている間は極端な禁欲生活をせねばならぬ。禁欲生活解放の時には性の解放がある。褌の紐を解く、天子様の場合は、この湯の中の行事のいっさいをつとめるのが処女である。天の羽衣をお脱がせ申し上げるのが処女のしごとなのである。羽衣をおとりのけなさると、初めて神格が生ずるのである。

 講師は、このあたりの意味から、前天皇の衣を着けて脱いで天皇霊の継承をされたのだろうと述べられたのだろう。
 しかしここで湧く疑問は、天武天皇は壬申の乱で大友皇子を打ち破ったのであるから大友皇子の衣ではありえないから天智天皇の衣だろうかという疑問である。
 とするなら、いやいや最も権威のある天皇霊は天照大神であるから天照大神からそれを受けようと考えるのが最も素直な考えではないだろうか。

 先に述べた「室」には枕と布団があり、ならば天照大神が憑依した伊勢?の巫女が采女となって奉仕し、新天皇はその天照大神と同衾することで力強く復活した天皇霊をその身に着けたと考えるのが無理のない考えではないだろうか。

 古代の思考を現代の「常識」で検討するのは正しくないし、明治、大正、昭和の天皇が古代のままに秘儀を執り行ったかどうかはわからない。
 ただ、昭和天皇の大嘗祭の直前の論文であるから、宮中からの相談や情報と何らかの接触があってこの論文に至ったのではないだろうか。
 だからこの記事は、「大嘗祭考」ではなくて、折口信夫の「大嘗祭の本義」の「考」である。

2024年10月11日金曜日

ノーベル平和賞

    日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞した。
 ロシアのプーチンが核兵器の使用をちらつかせ、イスラエルの有力閣僚も同様に語り、さらにはイランからも核使用を否定しない発言が聞こえてくる中で、この受賞の持つ意味は大きい。

 日本政府は「おめでたいことだ」などと、まるでオリンピックのメダルのようなメッセージを発しているが、国連の核兵器禁止条約を批准もせず、会議へのオブザーバー参加すらせず、厚顔無恥とはこういうことを言うのだろう。

 一人一人の国民も、被団協の活動を他人事のように傍観するのでなく、できる範囲でよいから微力でもよいから行動したいものだ。
 写真は、キャップにいつも着けている被団協作成のバッジ。

仏の道に反する

    自民党が非公認とした裏金議員を公明党が推薦とは驚いた。掲示したのは朝日新聞だ。
 裏でどんな密約が成ったのかは明らかではないが、要するに選挙協力で互いに支援しあうのだろう。
 それにしても露骨である。
 選挙のためなら理念もモラルも関係ネエか?

 今度の総選挙は腐敗政治の一掃だ。
 自民党ですら公認できない裏金議員を推薦する公明党にはあきれ返るが、こんな事実はもっと広く語られていい。

 政治家の常識かもしれないが?(そんなこともないだろう) それは仏の道に反するだろうと一仏教徒は首をひねるのである。

詐欺みたいなマイナ保険証

    先日、詐欺の話を書いたが、「なんでそんな話に騙されるんや」と疑問というかあきれ返られた方も多いと思うが、まじめな方でも騙すのが詐欺師の詐欺師たる所以であろう。
 そんな時に出てきたニュースだが、健保の資格確認書のことである。

 マイナ保険証を手続していない人にはほとんど自動的に資格確認書が交付されることになっている。
 しかし、マイナ保険証をいったん申請した人が、「マイナ保険証はトラブルが多いと聞く」「何よりも個人情報を集約するのは危険な感じがする」「これまでの保険証で何の支障もなかったのだから資格確認書(実質的な保険証)を交付してもらいたい」とマイナ保険証登録解除の申請しようとすると、文書で「解除を希望する理由」を書けと政府は言い出した。

 マイナ保険証を申請するときはオンラインでも手続きできたのに、解除の場合はハードルを並べてきて嫌がらせで解除を防ごうとする。これって近頃の詐欺の話と何か似てないだろうか。

 なぜ騙されるんや!という話に戻ると、マイナカードやマイナ保険証などなぜ申請したのかという話に戻る。
 国や自治体が言い出した制度でも途中で破綻した事案は山ほどある。
 結局、いくばくかのポイント(お金)につられてマイナカード作成に走った人は、各種詐欺事件被害者の予備軍ともいえる。

 世の中に「損切り」という言葉があるが、12月になれば、マイナ保険証を早々に解除して資格確認書を取得するのが良くないか。

 その前に、うまい言葉を並べて政権にありつこうとする政党や候補者に今度こそは騙されないよう気をつけよう。
 巧言令色鮮し仁。
 

2024年10月10日木曜日

奈良は恋の季節

    奈良に出たときはできるだけ東大寺の大仏殿に寄るようにしている。
 
 大層な理由はないが、まるで海外旅行をしているようで楽しい。
 特に大仏殿の中の柱くぐりが賑やかなのが良い。
 宗教空間(施設)の中でこんなに笑ってよいものだろうかと反省しつつ爆笑している。
 特に外国人のチャレンジ精神には感心する。
 その一方、遠足の日本人男子小学生、「バンザイで突っ込め」と私がアドバイスしても、ほんの少しつっかえた感じがしたのだろうか「だめだ」と言ってリタイヤする児のなんと多いことか。私に言わせればスカスカなのにである。
 
 知らないオッサンのアドバイスなんか信じられるか!ということかもしれないが、私にはスベカラク失敗を恐れる習い性に見える。
 日頃から親や先生から失敗を指摘され叱られ続けているのではあるまいか。
 日本の未来はどうなる。

 オッサンのアドバイスを信じてみよう、つっかえたら最後は誰かが助けてくれるとなぜ思わないのだろう。
 それに、少しつっかえてもがくのが恥ずかしいのかもしれない。
 それに比べて外国人の見事なもがきようはどうだ。

 前言撤回ばかりの首相に怒りも少ない、この国の活力の低下とダブってみるのは言い過ぎだろうか。
 大仏殿の外では、恋の季節が始まり、雄鹿どうしがバトルを始めていた。
 児童諸君、そのファイト、見習ってね。