2019年4月21日日曜日

中西進氏の記事

   20日(土)の朝日新聞朝刊に中西進先生のインタビュー記事が大きく掲載されていた。
 いうまでもなく新元号『令和』の考案者である。

 氏は、「令の原義は善」で「一番近い日本語は『うるわしい』という言葉だ」と指摘され、
 「和には平和への祈りも込められている」と述べられて、
 「終戦から約70年、日本人は自国の軍国化を何とか防ぎ、おかげで平和が保たれてきた。難しい局面が立ち現れているが決して越えてはいけない聖なる一線がある。軍国化をしてはいけないという一線だ」と明確に主張されている。
 さらに、戦前の『海行かば』の歌などについて、「国家主義的・軍国主義的な便宜のために、権力者に古典が利用されてしまった。二度とあってはならないこと」ときっぱり批判し、「漢字という共通性を持つ東アジアという大きな文化の中に日本はいる。排他的であってはならない。また自分を失ってもならない」と。
 以上、このインタビュー記事を忘れないでおこうと私は思った。

 初春令月 気淑風和 梅枝鏡前之粉 蘭薫珮後之香
 【中西進現代語訳】 時あたかも新春の好き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている。

 21日付け赤旗日曜版の『やく・みつるの小言・大言』は、安倍総理に対してインタビュアーが、「総理にゆかりの深い令が入って・・」「大手菓子メーカー創業家御令嬢の令」「これも一連の忖度かな」でつまみ出される。これも覚えておこう。

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