2019年3月10日日曜日

伎芸天の霊験

 8日に孫を連れて秋篠寺(あきしのでら)に寄ってきた。(娘が私たち両親をねぎらうと言って連れて行ってくれた)
   秋篠は次期皇嗣の宮家の名にもなった地であるが、有名な奈良の古寺というのが(善い意味ではなく)嘘のように静かであった。
 その理由は、奈良公園から少し離れているからだけではなく、この寺が「古都奈良の文化遺産」から外された理由はズバリ近所の競輪場のせいである。 
 だとしたら、古墳と隣り合わせにラブホテルが林立している古市や百舌鳥の古墳群は世界遺産になるだろうか。
 「公営賭博とは別だ、ラブは愛だ」と説明するのだろうか。ただ老婆心で言っているだけだが。

 ご本尊の薬師如来には「孫ができるだけ病に苦しまないよう」お願いしたが、秋篠寺で有名なのはこのご本尊よりも脇の伎芸天である。
 現存しているわが国唯一の伎芸天という希少価値よりも、ヴィーナス像を思わせる魅力的なフォルムに称賛が多い。
 技芸を司るギリシャの女神ミューズに例えられることもある。
 
 本堂から出ると、本堂のすぐ隣で鶯が何回も鳴いてくれた。
 わが家の近くではまだまだ練習中を思わせるが、ここ秋篠寺ではホーホケキョを完全にマスターできていた。
 「さすが諸芸を主宰する伎芸天だ」とファミリーで納得しながら言い合った。(タイトル参照)

   写真は写っている石柱のとおり「かみなり石」。帰りに寺の受付の人に「由来は何ですか」と聴いたが「知らない」と。

 家に帰ってから「日本霊異記」「大和路の昔話」を手繰ってみたが見当たらなかった。

 で、ネットによると、孫の座っている石に雷が落ちたので僧か住民かは知らないが雷のヘソを取った。
 以降、秋篠寺乃至秋篠の里には雷が落ちなくなったという。めでたしめでたし。(異説もある)

   【余禄】 9日の新聞に「わが家の菜園自慢」が掲載された。
 見出しは「紫色のミズナ」だがモノクロでは判らない。
 友人から「カラー版にしてほしかった」とメールがあった。

 前日、NHK「ぐるっと関西」の園芸家の畑さんと雑談をして夏野菜のアドバイスをいろいろ聞いた。
 「菜園自慢」に書いたが、私の心は半分「夏野菜」の方にに行っている。

   鶯や秋篠寺は汝が領土

2 件のコメント:

  1.  苔庭がとても素晴らしかったので写真を追加しました。

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  2.  「わが家の菜園自慢」、Fbに写真を載せたら15名の方々から「いいね!」を戴いた。うれしいね。

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