2018年10月2日火曜日

沖縄の三色旗

   私は今度の沖縄知事選挙は非常に厳しい結果になりはせぬかと心配していた。
 前回は自主投票だった公明党が政権与党候補に付き、独自候補を立てていた維新もそれに付いていたからである。

 いわゆる基礎票、組織票では圧倒的に政権与党の圧勝であった。
 ネット情報では一部の創価学会員がデニー氏支持を公言しているというのもあったが、マスメディアは全く無視であったから、前回の翁長当選の実績やいわゆる「弔い選挙ムード」で楽観など全くできないと思っていた。

 ところが、30日の開票で驚いたことは、出口調査で公明党支持層の約3割がデニー氏を支持したことだった。
 それは自民党支持層のそれを上回る数字であった。
 これまでの常識でいえば公明党支持者の固さは群を抜いていた。
 ちなみに共産党が固い組織票だと言われていた時代は既に終わっている(余談)。
 もしかしたらこれは大きな転換点かもしれない。
 公明党幹部だけでなく創価学会原田会長が乗り込んでまでした結果がこれだったのだ。

 この先創価学会が打つ手は二つある。一つは聖教新聞と公明新聞以外は見るな! 疑うものは仏罰を受けて地獄に落ちる! と徹底して引き締めて会員を「衆愚」「集票マシーン」に再教育する道である。
 もう一つは、公明党に対して安倍政権にあまりにべったりの姿勢を改めさせ、「暴走を歯止めしている」かのように振る舞わせることである。
 これは改憲に暴走する安倍晋三には大きなダメージになる。
 「転換点かも」と言った意味はこの辺にある。

 もしかしたら、それでも地球は廻っているではないが、創価学会員である庶民が盲従する時代は終わりつつあるのではないだろうか。
 それはこの国の民主主義が回復する上で良いことだろう。注視していきたい。
 デニー陣営のテレビの奥で創価学会員の「三色旗」が大きく振られているのを見てそんな感慨を抱いたがどうだろう。

2 件のコメント:

  1.  嘘とごまかしの「口約」を見破った沖縄県民の良識と政権与党軍団に打ち勝ったオール沖縄の奮闘に敬意を表します。「ウチナンチュー」が示したこの決意に「やまとんちゅう」が応える番です、もちろん安倍内閣退陣で!
     それにしても安倍首相にとっては敗北以上にTV画面に映る三色旗はショックだったに違いない。(観ていたらの話だが)

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  2.  自覚的な人々は「オール沖縄」に真剣に学ばなければなりません。
     「生まれも育ちも違う」方々にリスペクトを抱いて共闘するのです。
     内弁慶を捨ててアウェイに出かけることです。
     ほんとうにそう思います。

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