2018年9月15日土曜日

女塾で学んだ大和魂

   戦争の話は8月でおしまいと誰が決めた。
 ぐっと引っかかっていた8月27日の朝日新聞の記事を考えている。
 敗戦直後の(黒川)満蒙開拓団で団幹部が、17~21歳の未婚女性15人前後にソ連軍兵士の性接待を指示し「乙女ささげて数百の命守る」と暴行されていった歴史のことである。

 思いはぐるぐると巡る、自分があるいは自分の娘が当事者だったら許せない。
 自分が団幹部だったらどんな判断をしただろうか。
 戦争は全く理不尽なものである。
 日本の戦後は、そういう事実に口を噤んで、知らぬ顔で憲法9条を論じる社会に至っている。
 指示した幹部の謝罪の言葉は見当たらない。

 虐殺も従軍慰安婦もなかったという人々は、記事のとおりの団幹部の指示もなかったと言い切るのだろうか。
 もちろん、問答無用のレイプもあっただろうが、だから皇軍のレイプや虐殺が帳消しにされるわけでもない。
 戦争は理不尽なものである。

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