2018年5月25日金曜日

ベニスモモを食べる

 イクジイで、孫の夏ちゃんと桑の実を採りに出かけた。
 手の届くあたりは既に採られてしまって少ないので夏ちゃんを肩車して収穫した。
 近隣のご夫婦が通られたので「桑の実です」と教えてあげたら、ほぼ同世代ながら「実物は初めてだ」と喜んで、お裾分けした何粒かを口に含まれた。
 もちろんこの種の果実は夏ちゃんの大好物だから、たくさん採っておやつにしたりお土産にした。
 ここまでは普通の話である。

   桑の実採りを終えて帰りしなベニスモモの実が輝いていた。
 私の体験で言うと、ベニスモモの実はまだ若すぎる。
 だからと言って熟してもそれほど甘くもないし香りもしない。
 梅酒風に紅李酒を作ったこともあるが、これと言った風味もなかった。
 だから今では鑑賞の対象だけにしている。

 なので夏ちゃんに「今時分は酸っぱいだけだ」と教えたが、夏ちゃんは「食べたい」と言う。
 そこでとりあえず一つずつ齧ったが、私にはまるで青梅のように酸っぱかった。
 ところが夏ちゃんは、「おかずで一番好きなものは何?」に「梅干し!」と答える児である。
 花柚子を温州ミカンの要領で食べる児である。
 で、カリカリ梅の調子で「美味しい、美味しい」と満足気だった。

 だから・・・丁度通りかかった親子連れの子どもが夏ちゃんを見て「僕も食べたい!」と言い出し、お母さんに「非常に酸っぱいですがベニスモモですから食べられないことはありません」と教えてあげると、その児も「酸っぱいけど美味しい」と食べ始めた。
 青梅みたいに下痢をしなければよいが!と心配しつつ見守った。 
 売られているスモモとはレベルの違う酸っぱさだが、結局夏ちゃんは10粒ほどお土産に持って帰った。

6 件のコメント:

  1.  食に関しては、まだイクジイの期待に応えてくれているようですな。
    結構、結構。(お母さんの心配顔が目に浮かぶようですが)

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  2.  酸味の効いた果物が好きです。それ以外は祖父ちゃんの誘いになかなか乗ってくれません。

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  3. 岡山の山小屋の柚子の木に今年は花が咲いています。去年は花柚子以外二本とも全く花が咲かず実の収穫は出来ませんでしたが今年は期待できそうです。先日花を少し切って帰り、吸い物に浮かべて見ました「雅」なるものでしたが苦かったです。花だけにしたら良かった。お孫さんが花柚子を食べるとか、立派?なものですね。猿、猪、鹿が来ますが柚子とシイタケは食べませんので山小屋の生産物は今の処この二種類だけです。蓮がやられたときはくやしかったです。

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  4.  小豆島の壷井栄文学碑には『桃栗三年柿八年柚子の大馬鹿十八年』とあるそうです。壷井栄が好んだ文で柚子の実直さを人生に重ねたようです。
     大馬鹿野郎の柚子と花柚子とは別種ということですが、孫は温州ミカンのように皮をむいて花柚子を食べるのです。真似をして見ると、結構いけるものでした。

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  5. 夏ちゃんの挑戦 いいですね。食べてる顔が、浮かんできます。大きくなって あれも これも 食べれるよって、お友達に言えますね。イクジイも 本当に 嬉しい事ですね。

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  6.  この記事の限りでは「何でも食べる」ように見えますが、基本的には大いに偏食です。給食でもいろいろ残しているそうです。お説教じみた話では反発するだけだろうし、そのうちに治るだろうと放っています。
     そんな孫のことを知っている友人からは愛媛の酸っぱい柑橘類をプレゼントしていただいています。

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