2018年2月11日日曜日

ルッコラは冬

   近くのスーパーでは「寒波がやってくるから買い溜めしておくよう」促すアナウンスがひっきりなしに流されている。
 事実、豪雪地帯では出荷も流通もストップしているところがある。

 ただ、ほんとうに庶民の生活を気遣ってくれているのか、ニュースをネタに不安を煽って買い物を強迫しているのか解らない。近畿中部で品切れは考え難い。
 なので、去年暮れあたりからの野菜高騰とダブって、あまりいい気分で私はこのアナウンスを聞いていない。

 今冬のわが家の半坪菜園は、ウスイエンドウ、各種サラダ水菜そして定番のルッコラ(ロケット)である。
 ウスイエンドウはただただ寒風に斃れてしまわないかと見守るだけの農作業?だが、ルッコラはどういう訳かわが家の土と相性がよく、根や土ごと友人に分けたものは巧く成長しなかったらしいが、わが家では雑草並みに成長する。それを、必要な都度葉っぱだけを摘むので、次から次へと一冬中楽しめる。そこが気に入っている。
 このルッコラ、通常は各種サラダに付け加えている。もちろんサラダ水菜も。
 
 ルッコラは何とも言えない苦みが大人の味で、いっぺんにサラダ全体をグレードアップしてくれる。
 この苦み=癖が苦手だという人もいるが、少し食べ慣れるとこの癖がタマラナイ。

 事実は小説よりも奇なりというが、このイタリアンの代表のような野菜が、普通の和風の鍋料理に合う。
 試しに入れてみたのだが、苦みはほとんどなくなり、彩りとしても鍋がよくなった。既成概念で生きていると人生はつまらない。
 葉物野菜高騰のこの冬は、実利的にもお世話になっている。考えようによっては贅沢な鍋である。

     アスパラは春ルッコラは季語になし

0 件のコメント:

コメントを投稿