2018年1月12日金曜日

慰安婦合意新方針

   タイトルの問題について、11日の朝日新聞の見出しは「韓国大統領、矛盾を露呈」だが、私は素直に考えて現在の日本政府に比べれば文大統領の韓国政府は余程良識的だと感じている。
 正直にいうと、朴政権下でなった慰安婦問題日韓合意は文大統領にとっては屈辱的なものだと思う。なので私は文大統領が正式に「日韓合意は無効だ」と主張した場合「政府間合意」という事実にどう対応するのか?と注目していたが、文大統領の選択は一言でいえば「悪法もまた法である」であった。

 そうしておいて、日本側に「真実と正義という原則に立脚した解決を促す」と注文を付けたことを日本政府やマスコミが矛盾というなら、明治政府が幕末の各種不平等条約の改訂を求めた行動も矛盾であり信義違反であったというのだろうか。
 文大統領が「合意は認められないが再交渉の要求もしない」というのは、矛盾というか(言語としては矛盾しているだろうが)大人の対応だと私は感心した。
 
 なぜこんな事を書いたかといえば、安倍内閣が崩壊した後、彼らが犯した数々の不当な措置を是正していく場合、日本のリベラル勢力は同じ「矛盾」を粘り強く克服していかなければならないと思うからである。

 さて、従軍慰安婦問題に関わって問題になるのは歴史の真実は何かである。
 このことについて学習院女子大学武井彩佳准教授(ドイツ現代史)は同日の朝日新聞「私の視点」で要旨次のように指摘されている。

 何を(歴史)修正主義とみなすかの線引きは難しい。修正主義者が特定の史料を無視したり拡大解釈したりした時、指摘できるのは専門家だけで、普通の人には判断できないためだ。
 修正主義の危険性は、まさにここにある。一般的に確立した歴史理解に対し、あたかも議論に値する別の解釈が存在するかのように思わせることで、同じ土俵にはい上がることが修正主義者の狙いだ。
 ・・それでも声高な主張は、人の心に「火のない所に煙は立たぬ」と認識の揺らぎを呼び起こし・・悪意ある言説は増殖し、社会的な合意を切り崩してゆく。
 ・・危惧すべきは、日本社会にじわじわと広がる、こうした「体験としての修正主義」だ。(要旨引用おわり)

 公教育では現代史教育がタブー視され、若者はきちんとした歴史解釈に触れる機会が少ない。
 だとすれば、特に歴史の証人たる高齢者が、大いに語ることの重要性は言うまでもない。
 読者の皆さん、皆さんもブログを始めて思いを語ってみませんか。

2 件のコメント:

  1. 文大統領は柔軟に対処したのだと思います。「慰安婦」の苦しみに寄り添い日本政府が心から事実を認めて謝罪し名誉を回復することを求めていると思います。

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  2.  冷静に見ていて、日本のマスコミの論調は異常ではないでしょうか。
     ほんの少し客観的に発言すれば「売国奴!」というような風潮に怯えて政府におべっかを使っているようにしか見えません。
     国際NGO国境なき記者団による報道の自由度ランキングで日本は72位、G7で最下位ということを大いに語る必要があると思います。

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