2018年1月16日火曜日

明日は1.17

 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉もあるが、平成7年(1995)1月17日の阪神淡路大震災から明日で23年が経つ。平成23年(2011)3月11日の東日本大震災からも7年だ。

 阪神淡路大震災のあと近くの大学で地震学者の講義を受けたが、オーストラリアの学者からは「何でそんなところ(日本列島)に住んでいるの?」と先生が尋ねられて困ったという話が印象に残っている。

 右の2つの地図はアメリカ地質調査所のデータで、上が「世界の震源分布(2004.1.1~2015.6.24震源の深さ100㎞以下M5以上)』で、下が『100㎞以上』である。
 オーストラリアの学者が日本列島を「人間の住むところではない」と考えたのも肯ける。
(図の上でクリックすると拡大されて見やすくなるはずだ)






 ミュンヘンの再保険会社の「世界都市圏自然災害リスク(指数)」のワースト4は、次のとおりとなっている。

     自然災害リスク指数
1   東京・横浜            710.0
2   サンフランシスコ    167.0
3   ロサンゼルス         100.0
4   大阪・神戸・京都       92.0
 「首都圏に比べれば」などと笑っていられない。京阪神は世界のワースト4である。

 その根拠である「東南海地震」だが、M8クラスの地震が30年以内に来る確率は70%、50年以内は90%で、この確率は30年以内とか50年以内に掛かっているから、明日を含む遠くない将来には「必ず来る」という。
 名古屋大学減災連携研究センターによると、阪神と東日本を合せたようなM9.1もありうるらしい。
 津波のことを考えると、私は20代半ばまで堺の海側に住んでいたから、この間によくなかったものである。

5時46分52秒阪神西宮
   1.17から23年のこんな機会にこういう風なことを考えめぐらせることも無意味ではないだろう。
 人の命ほど重いものはない。
 素直に考えて、国は国力(予算)をそういうところに手当てすべきでないか。
 ミサイルや戦闘機購入に莫大な予算を使い、トランプの娘に金をやり、首相のお友達にはこれも莫大な予算を無駄遣いする。
 大阪では、埋め立て地でカジノだ万博だ。
 狂っていないか。
 喉元を過ぎたからといって、忘れ去って良いことではない。

     駅前の時計は今も5:47

 ▢ 18日追記  ひげ親父さんのブログhttp://usukuchimonndou.blogspot.jp/2018/01/blog-post_83.htmlに「東遊園地に行ってきた」「伝えることの重要性を再認識」とあった。
 23年ということは、今の大学生以下の青年はナマには知らないということになる。
 なので阪神電車の写真を追加した。
 この自然のエネルギーを直視すれば、この列島に原発を造ることが如何に愚かなことかと私は思う。
 1.17を知っている読者は、私のブログやひげ親父さんのブログのコメント欄ででも、ほんの一言でもいいから語り伝えてほしい。

3 件のコメント:

  1.  明日開かれる神戸東遊園地の「つどい」の文字は「伝(伝える)」らしい。ふさわしい文字だと思う。

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  2.  間もなく5時46分。
     黙とう!

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  3.  阪神電車の写真とともに若干の文章を追記した。

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