2017年6月9日金曜日

すかんぽ

   スカンポというとスイバのことを指すことが多いが、私の場合はイタドリ(虎杖)をスカンポと呼んできた。
 スイバの如何にも雑草という風情に比べて、イタドリのタケノコに似た「いで立ち」は数段よい。

 茎の中がスカスカ(中空)で、折ればポコンと折れるから、状況証拠からしてイタドリ=スカンポ説は肯ける。

 去年、三重県出身の方から頂いたスカンポを食べたことを書いたところ、土佐ではポピュラーな珍味というと矛盾した形容だが、非常に広く愛されている食材だとコメントがあった。

 そんな去年の記憶を思い出しながら、5月のある日、スカンポの皮をむいて塩漬けにしておいた。
 何分素人なもので土佐っぽのように上手くは剥けず結構難渋し、指先がアク(シュウ酸)で黒くなり、長い間取れなかった。
 そして、シャキシャキ感を大事にしたいので茹でずにそのまま塩漬けにしておいた。

 「そろそろ食べようか」と何回も言いながら、他のおかずとの取り合わせもあり延び延びにしていたのを、先日、塩抜きをして炒めものにした。子どもたちの家にも配った。
 好評だった。
 ハッチクの焚き物ともマッチして食卓に初夏の風を感じた。

 このブログでも何回も触れたように、私は堺の旧市街、つまり都会で育ったから、野で採集する食材などというものには縁遠かった。
 それが今は、けっこう自然に囲まれた街に住んでいる。
 さらに無機質な通勤などからも解放されて・・・なので、
 「馬上少年過ぐ・・楽しまずんば是如何」 と思っている。

    晩酌にはすかんぽがよろし晴れた日は 

7 件のコメント:

  1. 友人と旅行中 スカンポを見つけました。私は スカンポの歌が 浮かびました。少し歌いました。友人はスカンポ 虎杖を食べた話をしてくれました。広島 姫路出身の二人は スカンポの歌は 知りませんでした���� なにやら 楽しい思い出でした。

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  2.  高知ではイタドリ料理が沢山あって、大げさに言えば各家庭で料理方法が違うようです。酢漬けにする。豆腐の和え物にする。炒める。等色々あるそうです。私は食べるだけで料理は下手ですのであまり知りません。今年もイタドリを沢山採ってきて、沢山食べました。冷凍庫には塩漬けしたイタドリがいっぱいあります。今年はビワも大豊作で先日、友人10人程でビワ刈りをしました。それでもまだまだあり取り切れませんでした。毎日10個がノルマで今朝も5個食べました。
     それから、ウスイエンドウですが、スーパーの人に聞くと全国で販売しているそうです。あんな美味しいものが関西限定はありえないと納得しました。

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  3.  ミリオンさん、コメントありがとうございます。Googleで「土手のスカンポ」と検索すると2013.5.1の私のブログ「土手のすかんぽジャワ更紗」がトップに出てきたので驚きました。
     その後考えついたのですが、イタドリ(虎杖)の茎には模様がありそれを中国の古人は虎の模様と見て「虎の模様の杖」としたとありますが、北原白秋はその模様を「ジャワ更紗独特の模様」と見て作詞したのでしょうね。
     私は五年生のときに習ったように覚えています。
     大正14年「赤い鳥」に発表です。

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  4.  バラやん、コメントありがとうございます。土佐は「虎杖大国」なのですね。先日わが家で食べたのは炒めもので「支那竹(メンマ)」のイメージに仕上がりました。
     隣家のビワも確かに豊作ですので、その周辺で隣人と目を合わせないようにしています。目があったら「おすそ分け」しないとならないように思われるだろうからです。ははは
     ウスイエンドウは東京の人びとに聞いてみます。

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  5. 北原白秋 作詞
    山田耕作 作曲
    酸模の咲く頃

    土手のすかんぽ ジャワ更紗
    昼は蛍が ねんねする
    僕ら小学尋常科
    今朝も通ってまたもどる
    すかんぽ すかんぽ 川のふち
    夏が来た来た ドレミファソ

     昔の唱歌は単純なのが多かった。そんな中、ソで終わるこの歌には不思議な感覚を覚えた。

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  6. 前日の通販の事で コメントを書いていたら、最後に押し間違い?して 画面に スカンポが出てきました。思い出しましたよ。広島 姫路出身の友人が 大阪出身の友人に スカンポの話しをしたら 私が悩んでいた歌詞の 一部を 「ぼくら小学一年生」 私は 六年生?なんて思ってましたが 尋常科が 本来の歌詞ですね。山背だよりは、花や 動物や植物等々 本当に勉強になります。楽しみは歴史です。その他公民も、難しいけど 楽しみに 覗いてます。

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  7.  私の記憶では「僕ら小学六年生」だったと思っています。それを五年生のときに習ったように思います。「来年教えてくれればもっとピッタリくるだろうに」と思ったように記憶しています。ネットでは「一年生」という歌詞もあったようですね。

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