2017年5月19日金曜日

はらぺこあおむし

   イクジイ未経験者でも「知ってる人は知っている」が絵本の世界では『はらぺこあおむし』は超有名である。
 私の手持ちの本はフリップフラップといってアコーデオンのようになる本で、各ページにあおむし等が飛び出す仕掛けなどがある。
 ストーリーは単純で、卵からかえったあおむしがいろんなものを食べて綺麗な蝶になる。
 こういう絵本で育つと「虫が怖い」などという大人になることはないだろう。

   左の写真は朝倉山椒の木で、3匹の小さなアゲハのあおむしが写っている。
 それほど大きな木ではないから、観察を続けるなら人間が食べる「木の芽」がなくなってしまう。
 よって、花柚子の方にそおっと移っていただいたが、オレンジ色の角を出し、強烈な臭気を出して不満の意を表していた。すまん、すまん。

 先日、友人たちの集りに採りたてのセロリを持って行ったところ、「わあ、土がついてる、ナメクジがついてる」と不満げに驚いた人がいた。
 何ということもない当たり前の事実が当たり前でない人がいて社会があるのだと、可笑しいような寂しいような複雑な気持ちになった。

    あおむしの風に舞う日のある不思議

 6月7日、以下の写真を追加する。

1 件のコメント:

  1.  6月7日の『潮流』を本文に写真として追記した。
     作者のエリック・カール氏の色彩が、色を失っていくナチス政権への反発であったとは・・・。

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