2016年10月27日木曜日

むしりまんねん

 何の調査も検証もしていない話だが、今年はオオスズメバチの活動が活発だと感じる。
 我が家の庭や私の生活圏では非常に目立っている。
 たまたま、このあたりだけのことかも知れないが、そんな気がしている。

庭に来たキオビホオナガスズメバチ
   義母の入所しているホームにも庇に巣をつくっているので「窓を開けないで」と注意書きが貼られている。
 「庭の散歩にも注意」と言われている。

 それらを知らないときからも、窓ガラスのすぐ外をブンブン飛び回っているのが散見されていた。
 なので、「ほら、大きな蜂が飛んでいるよ」と話していたとき、義母が小さな声で「むしりまんねん」と教えてくれた。????

 ジェスチャーを交えて義母が言うには、蜂の巣をむしって中の蜂の子を摘みだしてそのまま食べたということだ。
 ということは、どうもスズメバチではなく足長蜂らしいが、細かいことは解らない。
 ご飯のおかずというよりは、子どものおやつの一種だったようだ。

24日付け赤旗にこんな楽しい記事があった
   蜂の子を食べるといえば長野県周辺が有名で、大の大人のスポーツに似たゲームとして、あるいは商品として有名だが、義母の子どもだった昭和前半頃は全国的に食べられていたのだろう。
 しかも、スズメバチに限らず・・・。
 とはいえ、ホームの同年輩の方々に「私も食べた」と言う方はおられず、当時にあっても少し山間部に残っていた習慣だったのだろうか。

 16日に「フウの木」の話を書いてみたが、昆虫食というと中国雲南省が有名だから、こんなところにも文化の共通性があるように思う。
 念のためにいうことだが、私は日本文化の源流が長江だけにあるというほど単純には考えていない。しかし、中原の中華文明と韓半島だけではないことを大きな声で言いたいと思っている。

 元に戻って義母のジェスチャーだが、「むしりまんねん」と言って蜂の巣をむしる仕草をして、そのあと蜂の子を摘んで口に入れるジェスチャーを何回も何回もしてくれた。
 それは、決して「恥ずかしいおやつだった」というような様子では一切なく、極めて楽しそうな美味しそうな、もっと言えば少し誇らしげな想い出に包まれた笑顔だった。
 戦前の奈良県生駒山中腹の農村の「ふるさとの伝承」としてここに書いて置くのも、いずれはちょっとした民俗史料にならないだろうか。
 土産物などではなく、純粋な昆虫食の実際や親等の伝承があれば教えてほしい。

    蜂は飛び夢は長江へ雲南へ

2 件のコメント:

  1. 実家の前の大きな工場の裏手に広い原っぱがあり、祖母と一緒にイナゴ採りに行きました。巾着状の布袋に大人の親指ぐらいの太さの竹筒を結わえ、網で採ったのか、素手で採ったのかは忘れましたが捕まえたイナゴの肢を指でつまんで竹筒の口に持っていき押し込むように入れるのですがその時、手のひらで「ポン!」と叩いて袋の中に落としました。その時の原っぱの情景や採り方は努力をしなければ思い出せませんし、勿論食べた味などは思い出せません。しかしその「ポン!」という音だけは易々と耳に甦ります。不思議ですね。

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  2.  小さい頃年上の人で蜂の巣を生で食べている人を見たことがありますが、私は勧められたことはありますが食べませんでした。この辺りは結構蜂の巣を食べていたと思います。タンパク質がたくさん含まれている。とか言っていました。蜂の巣は釣りの餌にすると、川魚が異様なほど釣れました。
     私が小さい頃の丁度今時分、山に行ってアケビやシイの実を採ってよく食べましたが、今の子供は「そんな物食べられる?」と不思議そうに聞かれます。

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