2016年6月28日火曜日

金融バブルの崩壊

 安倍首相は、消費税引上げの再延期が選挙に有利と目論んで、サミットを利用して「世界経済はリーマンショック前に似ている」との見解に各国の賛同を得ようと画策したが、サミットでは失笑を買うばかりで赤恥を書いた。
 そうすると今度は、「私はリーマンショック前・・」とは言っていないと発言をうやむやにしようとした。
 それだけでも結構恥ずかしい態度だと思っていたが、イギリスの国民投票結果が出ると、もう一度「言うてたとおり、経済危機が来た」と安倍側近が喜んでいる。
 馬鹿も休み休み言え! そんなに経済の見通しが精確なのだったら、何兆円という年金財源をどうしてパーにした。度し難い自公政権である。

 さて、国会内で一番厳しくアベノミクスを追及した大門みきし参議院議員(比例候補)がイギリスの国民投票結果を受けた経済問題について、要旨次のとおり指摘して演説している。

 『そもそもアベノミクスの中心は、異次元緩和といわれる金融政策で、海外で有り余っているお金(投機マネー)をわざわざ日本に呼び込み円安、株高をつくりだしたマネーゲームだ。
 それによる円安のおかげで大企業は為替差益で大儲け。
 大株主(大金持)も株高で大儲け。
 いっぽう庶民は賃金が上がらないのに消費税と物価だけが上がって実質賃金は下がった。
 中小企業も売り上げが伸びないのに原材料費だけ上がって円安倒産まで出た。
 結局、国民の大多数の勤労者や中小企業が苦しくなれば、消費が上向くわけがなく景気がよくなるわけがない。いまの景気の低迷は「アベノミクス不況」である。

 そこへイギリスのEU離脱の動きをきっかけに一気に円高、株安が始まった。
 日本に呼び込んだマネーの逆流が起きている。
 イギリスのEU脱退⇒ヨーロッパ経済の不安⇒ユーロが不安⇒いっせいにユーロを売って円を買う⇒急激な円高に⇒そうすると日本の輸出大企業の利益が減るだろう⇒株が下がるだろう⇒いっせいに日本株が売られる⇒株価暴落だ。
 アベノミクスで呼び込んだ海外マネーが一気に逆流~金融バブルの崩壊が始まっているのが昨日今日の事態だ。

 だとすると、いま、2つのことを言わなければならない。
 ①  大企業の利益減少、株暴落のしわ寄せを、巨額の内部留保があるにもかかわらず、またリーマンショック時のように、リストラ、賃下げ、派遣切りなどと、労働者にしわ寄せなど絶対にするな! 

 ②  もう、こういう金融バブル頼み、マネーゲーム経済はやめて、実体経済そのものをしっかり立て直すことで経済をよくする道に踏み出すべきだ。・・・・』

 この演説に私は心から同意している。
  
 こういう記事を書いていると「何がグローバルだ」とたちまち「愛国主義者」になる私だが、知人から来たメールの添付ファイルが開けない。で、電話をしたら「一太郎」〈国産ソフト〉だという。
 私も昔は「一太郎」を使っていた。
 日本人が作っただけあって日本語入力にはスムースであった。が、今ではマイクロソフトの軍門に下り、ワード中心で暮らしている。「一太郎」を購入する予定もない。
 「言うていることとやっていることが違うやないか」と恥じている。

2 件のコメント:

  1. 年金財源で株投資をする自公政権は許せません!

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  2.  スノウさん、それなのに、人気投票みたいな内容のない報道が続いています。その影響は大きいです。権力のマスコミ統制は結構功を奏しているようです。
     引き続きコメントをよろしくお願いします。

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