2016年6月27日月曜日

くちなし腐し

   人が日々の生活を誠実に生きることと自然災害に遭遇することとは少なくない割合で関係がない。
 震度7が連続した彼の地を豪雨が襲うなんて不条理といえば不条理ではなかろうか。
 この列島に住んだご先祖はその不条理を実感していたから、中世の頃からその種の文学も生まれていたのだろう。
 それを一億総忘却したのが1970年以降の現代人だと私は思う。
 「自然を征服した」とか言って・・・

 哀しい豪雨のニュースも収まらない頃にこんなことを書くのもなんだが、雨もまた悪くはない。
 湿度が上がると忘れていたフジバカマの匂い袋が生き返る。
 去年の秋に作ったものだから、フジバカマの強靭さにはほんとうに頭が下がる。
 湿度が上がったのに爽快な気分になる。
 フジバカマはエライ!

 香りといえば、外に出るとクチナシが香っている。
 白い花というものはハクモクレンを筆頭に総じて早々に黄色く茶色く汚れてしまう。
 梅雨前の長雨を「卯の花腐し(うのはなくたし)」と呼ぶが、誰がつけたかその的確さに納得する。
 ただ「梔子(くちなし)腐し」という言葉はないようだ。
 少し前まで山法師が落下して玄関先が大変だった。

 雨と高温で胡瓜がいっぺんに大きくなった。
 「早くたくさん食べてや!」と妻から催促されている。

 元上司の先輩からお便りを頂いた。
 私のふとした弱音に対して、「人間万事塞翁が馬」との気構えを助言頂いた。
 梅雨真っ只中である。

2 件のコメント:

  1. 「禅」にも「古人刻苦光明必盛大也」古人刻苦、光明必ず盛大なり。という言葉があります。
    苦労から産み出された徳の力は必ず盛大ですと言う意味でしょうか。

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  2.  スノウさんのコメントには驚かされたり喜ばされたりです。
     「古人刻苦光明必盛大也」ですか、また一つ教えられました。

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