2016年3月14日月曜日

マスコミは病んでいないか ナベツネのことなど

 フェースブックに岡田基一氏の下記の見解がフォローされていた。
 私も同感なのでこのブログに転載してフォローすることにした。
 その「見解」にあるように、大マスコミは決して書かないだろうから「転載」に意味もあるだろう。
 氏は、ネットで検索したらメジャーな著作も多い東京高裁の裁判官らしい。
 コメントは蛇足だろう。
 以下、転載。

 高木京介という若い投手が野球賭博を認める記者会見を行った。
 その一部始終をテレビで見た私は、なんともいえないやるせない気持ちと、こみ上げる怒りを抑えることができなかった。
 これほど異様な記者会見を見た事が無い。
 記者会見を取り仕切る者もいなければ、この種の記者会見では必ず立ちあう弁護士らしき者もいない。
 突っ立ったまま、聞かれるままに、答えさせられていた。
 まるでさらし者にされているようだった。
 このような異様な記者会見をさせたものは誰か。
 いうまでもなく読売グループのドンであるナベツネこと渡辺恒雄に違いない。
 俺の顔に泥を塗ったこの野郎は、見せしめにしろ、そう命令したのだ。
 しかし、ナベツネの読売はこれで終わった。
 野球だけではない。
 まともなメディアとしてもはや存続できないだろう。
 野球賭博の背後に存在するのはこの国の組織犯罪だ。
 しかも暴力団がらみだ。
 そのことをもはや誰もが知っている。
 それを暴くのがジャーナリズムの使命であるはずなのに、みずからが関与している事を知っていながら隠ぺいし、明るみになっても、本気で膿を出そうとしなかった。
 さすがに今度ばかりは首脳そろって引責辞任の形を取らざるを得なかった。
 ならば首脳がみずから雁首を揃えて記者会見で謝罪するのが、どの大企業もやってきたことなのに、それを逃げて、投手ひとりをさらし者にした。
 組織のトップとしてあるまじき往生際の悪さだ。
 しかし、この醜態は読売の問題だけでは終わらない。
 いや、終わらせてはいけない。
 プロ野球に天下りした検察OBも同罪だ。
 天下りさせてもらった借りがあるから追及できない。
 そして大手メディアは同業者を叩けない。
 いつまでたっても暴力団を取り締まる事に出来ない警察もまた同じ穴のむじなだ。
 これを要するに、高木京介投手の記者会見は、この国の権力者たちの不誠実を見事に暴いて見せてくれた。
 権力者たちが、その悪行、失態を皆で共有し、かばい合って、最後は弱者をさらし者にして逃げようとする。
 それはまさしく今の日本の権力構造の姿だ。
 その根源こそいまの日本の政治の姿である(了)

2 件のコメント:

  1. 先日のABCラジオの「道上洋三」もスポーツの話題の中で読売新聞の沈黙はおかしいと言っていました。

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  2.  朝日や毎日が高校野球について歯切れの悪いところがあるのとはレベルの違う問題が讀賣にはあると思います。
     野球賭博は暴力団がらみの犯罪だということです。

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