2015年12月30日水曜日

ダンドリ八分

  勤めていた頃は先輩からいろんな「言い伝え」を教えてもらったものだ。
 「怠け者の節句働き」は、仕事納めの日に大掃除もせずに仕事をしているとこう叱られた。
 「ダンドリ八分」もそうで、仕事の八割はダンドリで決まる、ダンドリがしっかりできておれば仕事の八割はできたも同然というものだった。
 これらの諺はイラチの私には納得できるもので、集まりに遅刻すること、期限直前にアクシデントがあったと言い訳して約束を果たさないことなどは好きではない。
 「ダンドリ八分」は私の座右の銘に近い。ただし、整理整頓後片付け、掃除だけはダンドリ出来ずに妻にののしられている。
  で、お正月の準備・ダンドリだが、そもそも一夜飾りは禁忌事項とされているので、注連縄、お鏡等の最小限の準備はほゞ終えた。
 すべて安価で地味なものしか購入していないが、年中行事は最低限レベルでしっかり踏襲したいと思っている。

 上の写真は質素な門松であるが、お正月は歳神さまをお迎えするものであるから依代(よりしろ)は必須アイテムだと考えている。奉書で巻いて水引きの飾りをつけた。

 下の写真は祝箸で、毎年言っているが我が家では下から差し入れる関西風の形である。それが昨今では東京風の上から差し入れる形のものしか売っていないのを嘆いている。
 なので、墨をすって手書きするのが本来だろうが悪筆故そこは勘弁してもらってパソコンで手作りした。
 「寿」では少々面白みに欠けるので去年同様「笑門来福」にした。
 写真は我がファミリーの嬉しい新入生のものである。
 お雑煮は、元日は大阪風、二日は大和風、昼や夜なら「澄まし」と決めている。
 なお元日は、息子ファミリーはお嫁さんの実家へ、娘ファミリーは夫の実家へ行くので、我々夫婦は義母の老人ホームで元旦となる。それで何の不満もない。

1 件のコメント:

  1.  妻の実家に伝えられてきた大和のお雑煮は、大阪風と比較すると、白味噌ではなく普通の田舎味噌、丸餅を湯掻くのでなく焼いて入れる、お餅はお雑煮から直接食べずお皿のきな粉を付けて食べる、というのが主な相違点。
     お雑煮ほど頑固に保守的なものはないが、それも我々の世代までのことだろうか。さて、この先どうなっていくのだろう。

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