2015年11月14日土曜日

オリーブに乾杯(Cincin)

  オリーブの実をはじめて食べたのはいつ頃のことだろう。
 洋酒喫茶でカクテルなるものを飲んだとき、カクテルグラスに付いていたのが初めてのことだったように思う。紅顔の青年であったころ。
 別に美味しいとも思わなかったが大人の味をひとつ知ったような気がした。そんな歳頃だった。
 少し気恥ずかしい遠い想い出である。

  あれからウン十年、遠い昔を思いながら庭に稔ったオリーブの実を初めて本格的に塩漬けにした。
 収穫したのは少し早かったが庭の剪定に併せてお彼岸頃。
 ネットで学んだレシピに沿って実をひとつずつ叩き割って、毎日毎日水を替えてアク(渋)抜きを行った(作業したのは妻であるが)。
 せっかくの自家製だから、薬品(苛性ソーダ)は一切使用していない。
  そして3週間近くしてほとんどアクが出なくなってから塩水に漬け込んだ。
 で、そろそろよいかと食べてみたが文句のない上々の仕上がりになっていた。行ったことはないがシチリア島の風を感じた。
 ただ、その味を形容しろと言われても、やはり「大人の味やね」と妻と二人で頷きあった。
 パスタやサラダにもいいかもしれないが、秋の夜長、ワインその他の洋酒にあうことは間違いない。乾杯には「チンチンCincin」と発声したりして・・・。
 「発泡酒ではオリーブが泣く」と妻に懇願している。

2 件のコメント:

  1. もしかして、貴方はシチリアの農夫ですか。私も若い頃、気取って「マティーニ」を飲んでひっくり返った事がありました。

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  2.  食にうるさいシチリアーノではなく、ナポリタン スパゲッティが好きな大阪人です。
     そういえばカクテル全盛の時代、私もよくひっくり返りました。
     でも、オリーブの塩漬け・・ちょっと大人の味ですね。チンチン。

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