2015年11月16日月曜日

老人ホームで

  老人ホームの秋の行事で私は、「家族会が入居者を楽しませてあげようという行事ではない」「家族も入居者も一緒に楽しむ行事にしたい」と挨拶を行った。
 その心は、過去に、もっぱら出演者が楽しんでいる出し物や、反対に入居者に媚びるような幼児扱いするような行事を知っていたからで、家族が純粋に楽しめる行事こそが入居者の心にも響くと信じるからだった。
 みんなで歌おう会は、行事としてはシンプルな企画かも知れないが、想像以上のパワーがあり、行事の途中から認知症の方々の表情も変わっていくのには此方が驚いた。
 それでも、症状の非常に重い方々では参加されていない方もいた。このあたりはホームのスタッフの判断だが、私としてはそんな方々の反応も見てみたかった。それほどに歌の力はすごいものがある。
 それにしても選曲は難しい。いま80代後半から100歳ぐらいの方々に・・・このブログの読者の皆さんならどんな曲を選ばれるでしょう。
 90名近い参加者で溢れた会場は老人ホームであることを忘れさせ、家族に元気をくれるものだった。それでいい。

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