2015年10月14日水曜日

脱法行為

柳本顕氏
  「脱法行為」とは、形式的には強行法規に即違反はしていないが、実質的にはその法規の趣旨に違反する行為をいい、法治国家において良識ある市民がしてはならないことなのだが、リタイヤする以前の仕事ではその種の横車に大いに悩まされた。
 だから私は脱法行為をする人物を好きではない。

 しかしテレビのBSなどでお目にかかるサプリメント等のCMには、詐欺と紙一重といえそうな脱法行為が少なくない。まあライザップぐらい誇張してしまえばお笑いだが。
 例えば、映像の人物は「その薬効?がどんなに素晴らしいものか」を熱く語っているのだが、画面の下や端っこに「これは個人の感想です」とか、「効果を保証するものではありません」「薬ではありません」との文字がある。
 そして、「今から30分以内に限り」とか、「限定50組」「これが最後のご提供」と、視聴者に落ち着いた検討の余裕を与えない。ひどいものである。
 この手法はオレオレ詐欺も同じである。

 と思っていたら橋下維新。・・・住民投票前には「これが最後のチャンスです。二度目の投票はありません」、そしてテレビ討論では「最後ですから結果が出たらノーサイド」とまで誘導しておきながら、11月の市長選挙の争点はやはり都構想だと? これをサプリメントのCMより悪質だと思うのは私だけだろうか。

 だから、この脱法行為常習犯は弁護士資格を持ってはいるものの職員思想調査から始まって労働組合への弾圧についても法廷で連戦連敗。こういうのを社会用語ではブラック企業(経営者)という。
 よく「企業にはコンプライアンスが求められている」と言われるが、これは法令を遵守すればよいというような狭い意味でなく、社会規範に反しないこと、法令の趣旨に沿って律することという意味であり、ましてや公共団体のトップには厳しく求められていることがらだ。
 いろんな事例は日にちを改めて書くこともあろうが、要するに橋下をトップに戴くおおさか維新にはコンプライアンスの意識が全く欠如しているし(いろんな議員のコンプライアンスの欠如については後日書く)、その言動は脱法行為に該当するということを指摘しておきたい。

栗原貴子氏
  蛇足ながら、そもそも『国政政党おおさか維新の会』って何ですか。良識ある言論人に対しては「おおさか」は「大阪」のことではないと説明し、W選挙向けには大阪の府民・市民に地域利益の代弁者面をしようとする以外の何ものでもない。
 こんな橋下維新を終わらせるために、今回は市長選挙には柳本顕氏、知事選挙には栗原貴子氏を自主的に支援するのがリアリズムだと強く思っている。
 
 自民党大阪府連会長に選出国会議員だけによって予定外の中山氏が選出された。安倍官邸の強力な介入と報道されているがどうだろう。もしそうなら、『安倍官邸+橋下 VS オール大阪』の激しいせめぎ合いが始まった。

1 件のコメント:

  1. 「オール沖縄」の痛い経験にこり、共産党外しの露骨な官邸サイドの動き、府民の良識で「オール大阪」を実現させよう。

    返信削除