2015年7月15日水曜日

山木枯槁

  昨日の記事に書いたとおり、澤地久枝さんが「国民一人一人が《アベ政治を許さない》と意思表示をしよう」と呼びかけておられる。
 簡単そうで簡単ではない提起であるが、積極的に受け止めたいと思う。
 ただ、澤地さんのいう18日ではちょっと遅くない?・・という気にもなったので、昨日奈良市内へ出かけるのに写真のプレートをつけて1日歩いた。
 私の経験からしても、他人の胸元のアピールをまじまじと読むのは気が引けるが、他人の背中を読むのは問題ない。駅で乗車位置に並んでいたら文句なしに読んでもらえた・・筈。

 私、基本的には「怪力乱神を語らず」をモットーに暮らしているが、春日権現験記によると、春日大社の神様は世の中が乱れて気に入らなくなると春日山の樹木を枯れさせ(これを山木枯槁という)、天の城に帰られるらしい。
 いま、数多くの山稜を包み込んで奈良の景観を守っている平城山丘陵(歴史的風土保存地区)で凄まじい「ナラ枯れ」が発生し、100年は越すであろう巨木が次々に赤茶けていっているのを見ると、神仏も安倍政治に相当お怒りではないかと想像する。

 15日中に委員会採決と報じられているが、全国各地の運動、とりわけ首都・東京での広範な階層の奮闘ぶりを読むと、仮に採決になっても敗北感はない。それに参議院段階の運動もある。
 それよりも昨夜の国会周辺の盛り上がりはすごい。
 今日も一日(よい意味で)大変なことになるだろう。

2 件のコメント:

  1. SEALDsの若者曰く「50年後生きているのは僕たち、だから未来に希望があるっていうこと。だからこの法案絶対止めたいと思っているし、それは諦めてはいない。もし通ったとしても廃案にすればいいことです。それを出来るのは今の政権与党ではなく、僕らの側だと思っています」何と力強い言葉だろう。

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  2.  つい先ほど、テレビが委員会採決をライブで報じていました。
     ひげ親父さんのコメントや和道さんのブログと同様、妙に敗北感がありません。
     国会会期末までのいろんな機会を通じて、悪法の内容と自公の反民主主義的な態度は国民に広がることでしょう。
     「すべての真理は最初は少数派であった」とは湯川秀樹さんの言葉です。世論の多数派から国会内の多数派まで展望して運動を継続したいものです。

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