2015年4月1日水曜日

花を観て一句

3月31日近所の桜、見物人は私ただ一人
  テレビのプレバトという番組の俳句コーナーが痛快である。
 芸能人らが兼題の写真を観て一句よむのだが、その批評の夏井いつき先生の辛口の毒舌がいいし、手直し(添削)とその解説がいい。
 曰く、手垢のついた決まり文句だ!、独りよがりだ!、つまらん!、とバッサリだ。
 ところが、そういう先生のサゼッションを理解したつもりになって、いざ自分が作ってみようとすると、先生に「才能なし!」と烙印を押された芸能人のレベルにも達しない。
 ほとほと自分が情けない。

 外に出ると満開である。
 そこで一句!といかないので歳時記から好みの句を摘んでみよう。
   桜咲きらんまんとしてさびしかる  細見綾子
   花の下ぢゝばゝ踊る皆わらふ  河野静雲
 ・・・というあたりで締めようと思ったが、どうしても次の句に心が掴まれた。  
   国定教科書の桜が咲いて重い靴  橋爪鶴麿

 4月1日は新年度の年度始め。
 早々に統一地方選挙と大阪の住民投票がある。
 「あんな句が存在感を漂わせていた時代もあったなあ」という時代の初年度にしたいものだ。

2 件のコメント:

  1. 昨日は万博公園の桜と大陶器市に、桜は7分から8分咲きでした。今夜は年金者組合のお供で夜桜見物に。いい写真が取れたらアップします。

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  2.  お花見も観光地も混み合っているところは嫌ですが、閑散としているのも寂しいです。
     夜桜は俗っぽいと言われるかもしれませんが、ボンボリがぶら下がって、お上品でないところがいいですね。写真期待しています。

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