2014年11月11日火曜日

寒肥の季節

  間もなく寒肥の季節がやって来るので、我が家から遠くない地の「三春の滝桜(みはるのたきざくら)の子孫樹」の衰弱ぶり、つまり手入れが必要だということについて、京都の地方紙に投稿して掲載された。

 内容は、ロータリークラブが植樹をした立派な滝桜だったが、その後は誰も手入れをしないので衰弱しつつあり、「育てる会」でもできないものか・・・というもの。

 どうしてそういう回りくどい投稿をしたのかというと、その地が隣の自治体だからである。
 自治体の境界というのは得てして清掃工場などの「嫌悪施設」を造りあいしたりして、いろいろ難しいことがある。
 11月2日付けの「跳び出し注意の看板にライトを設置した」記事についても、その場所は我が自治体であるが、もし事故が起こったらその看板の前の十字路は隣の自治体というところ。
  近世以前なら市(いち)が立ちアジールが形成されるところ(網野善彦)だろうが、現代はややこしいだけである。

  この桜も、自治体の中心部ならきっとこんなことにはなっておらず、自治体の端(はずれ)なために打ち捨てられているのだろう。
 もう一つ、そこは「ハイタッチリサーチパーク」と名付けられた企業群の間にあり、普通の民家には接していない。
 と思うと、周囲の美や健康やなんかをウリにしている企業の精神の貧弱さも露呈しているように私は思う。先年までは、PHP研究所もあったのだ。
 一言で言えば、周辺の企業は我が町内のことであっても「儲けにならないことには見て見ぬふり」をしているようだ。
 そして自治体も、ロータリークラブも…。
 現実問題としては、寄贈してそのプレートも飾っているロータリークラブこそ率先垂範すべきだと思うが・・・。
 三春の滝桜の子孫樹は、故郷フクシマは見捨てられ、新天地でも本人が見捨てられ、どうにも可哀想な桜だと思う。
 写真のとおり、真ん中に天井のように支柱が立っているが、もともとはこの上にまで枝があり、支柱は枝垂れる枝を受けていたもの。つまり、一回り二回り小さくなったことを表している。

 なお、掲載翌日には木津川市の共産党の市会議員から「読みました」「現地を見てきました」「知りませんでした」「早速取り組みます」と電話があった。ありがたいことである。

2 件のコメント:

  1. しばらく投稿やコメントがないとコメントの記入者欄が「プロフィール」となっていて、あらためて「ひげ親父」と打ち込まないと「匿名」になってしまいます。さらに、私の場合は似顔絵も出てこないので自分のブログにログインしてからでないと正常のコメントが出来ません。

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  2.  そんなことになっているとは知りませんでした。
     ただ、以前に私がみなさんのコメントを誤って消去してしまったことがありましたが、その話の前提には大量の迷惑コメントがあったわけです。今回の一連の対応のせいか、その問題が一挙に解決して一面では私は喜んでいます。難しいところです。

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